
ロードレース世界選手権250ccクラスで4度、スーパーバイク世界選手権で2度タイトルを獲得した経験を持つマックス・ビアッジは、今年4度目のMotoGPタイトルを獲得したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はまだピークではなく、今後も得るものがあるはずだと語った。
MotoGPに昇格して今年で5年目となったマルケスは、4度目の戴冠をかけてアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とバトルを繰り広げた。
彼はバレンティーノ・ロッシが(ロードレース世界選手権500ccクラス時代も含めて)最高峰クラス4度目のタイトルを獲得した時の年齢よりも1歳若く、最年少の24歳で4度目の王者となった。
1998年に当時26歳で500ccクラスにデビューしたビアッジは、マルケスがより経験を積み成長すれば、さらに得るものがあると考えている。
彼はイタリアの雑誌Motosprintに対し、「マルケスは最強のライダーだ。だからワールドチャンピオンになった」と話した。
「わずか24歳という年齢で彼が成し遂げてきたこと全てに目を向けるべきだ」
「私としては、まだ彼が最大限のレベルに達していないというのが最も興味深い点だ。彼のピークはまだ訪れていない」
またビアッジは、今やMotoGPのトップチームは”かなり互角”であり、マルケスはドゥカティに所属していてもタイトルを獲れるだろうと話した。
「最近では、トップの3人か4人のライダーはわずかコンマ何秒かの間にいる。だからバイクもとても互角だと思う」
「それゆえ私は、もしタイトルを獲得したライダーが他のチームへ移籍しても、タイトルを獲れると思う。きっとマルケスはドゥカティに行ってもタイトルを獲得できるはずだ」
「一体どうすればマルケスがこのチームで成し遂げたことに感動しないでいられるっていうんだい? 彼がスリップした時に何とかクラッシュせずに済んだのを見れば、言葉が出ない。クラッシュしそうになったのにもかかわらず、そうならなかったのを見た時だってそうだ」
「これはただの幸運じゃない。バイクを扱う彼の才能だ。彼はただ自分にできることをやっているのだ」
【関連ニュース】
- マルケス、ライダー・オブ・ザ・イヤーを受賞:Autosport Awards
- マルケスはホンダ残留が”第1選択肢”? ホンダも高額オファーを検討か
- ホンダとヤマハ、今季”覚醒”したドヴィツィオーゾの引き抜きを否定
- マルケス、今季の苦悩を語る「ストレスで髪の毛が抜けてしまった」
- 来季MotoGPデビューの中上貴晶、愛機のカラーリングが初公開
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Jamie Klein |