日本GP予選:ザルコが大逆転PP。ロッシ&マルケス”ドライ戦略”裏目

MotoGP日本GPの予選が行われ、テック3・ヤマハのヨハン・ザルコが、自身2度目のポールポジションを獲得した。

 MotoGP日本GPの予選が行われ、テック3・ヤマハのヨハン・ザルコが、自身2度目のポールポジションを獲得した。ホンダのマルク・マルケスは3番手。今回代役及びワイルドカードで参戦している日本人ライダー3人は、いずれもQ1を突破することができなかった。

フリー走行4回目:野左根転倒で右手を負傷

 予選直前に行われたフリー走行4回目では、転倒が相次いた。まずはジョナス・フォルガーの代役としてテック3・ヤマハのマシンを走らせる野左根航汰だった。野左根は高速で転倒を喫してしまい手首を痛めたようで、メディカルセンターに行くことになった。

 そして怪我からの復帰2戦目であるバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)も転倒。こちらは低速時だったため、ロッシ自身には影響はなかったようだ。また野左根のチームメイトであるヨハン・ザルコも転倒している。

 このフリー走行4回目で最速タイムを記録したのは、ホンダのマルク・マルケス。マルケスは2番手に1.5秒の差をつける1分54秒581という圧倒的なタイムで首位となった。その2番手もダニ・ペドロサであり、ホンダ勢の仕上がりの良さがうかがえる。3番手はドゥカティのホルヘ・ロレンソだったが、マルケスから約2秒の差をつけられた。

Q1:ビニャーレスまさかの敗退。KTM勢が1-2

 14時10分から予選Q1がスタート。引き続きウエットコンディションながら、コースは所々乾きつつあるという難しいコンディションで、セッションが始まった。

 まずトップに立ったのは、フリー走行でトップ10タイムを計測できなかったヤマハのマーベリック・ビニャーレス。しかし直後にKTMのポル・エスパルガロやLCRホンダのカル・クラッチローに上回られてしまう。

 ビニャーレスはすぐさま決断を下す。ピットインし、リヤタイヤを交換したのだ。ビニャーレスは交換したタイヤでアタックし、セクター3まで全体最速のペースで来たが、セクター4でタイムをロスしてこの時点で2番手。直後にKTMのブラッドリー・スミスにも先行されてしまう。

 ビニャーレスはその後もアタックを継続するが、タイム更新ならず。4番手で痛恨のQ1落ちを喫した。クラッチローも最終アタックにQ2進出を懸けたが、バランスを崩すシーンもあり5番手に終わった。

 結局Q2進出を果たしたのはポル・エスパルガロとスミスのKTM勢2台。日本勢は青山博一(マルクVDS)が11位、中須賀克行(ヤマルーブ・ヤマハ・ファクトリー・レーシング)は13位に終わった。直前のFP4で転倒があった野左根はコースインしたが、すぐにピットイン。右手に痛みがあるようで、その後コースに復帰することなく、最下位の14位でQ1敗退となった。

Q2: ザルコ逆転のPP。マルケス&ロッシ、ドライタイヤを履くも功を奏さず

 続いて行われた予選Q2。ヤマハのバレンティーノ・ロッシがいきなり奇策に出る。他の全車がウエットタイヤでコースインする中、ロッシだけが前後にスリックタイヤを履いたのだ。

 まず最初にタイムシートの一番上に躍り出たのは、やはりマルケス。マルケスは一瞬バランスを崩すシーンがありながらも1分53秒903を記録し、2番手に1.8秒の大差をつける。

 タイトル争いにおけるマルケス最大のライバル、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)はすぐさまピットインし、最も柔らかいウエットタイヤをリヤに装着し、ピットアウトしていった。マルケスも直後にピットインしている。

 ロッシはドライタイヤでは厳しいと判断したのか、ピットインしてウエットタイヤに交換する。しかしマルケスは逆にドライタイヤでピットアウト。ロッシとマルケスで、選択が真逆となった。

 ドライタイヤを履いたマルケスは、思うようにタイムを上げられない。そんな中、ザルコが1分53秒469を記録してトップに浮上。ロレンソも3番手となった。

 チェッカーフラッグが振られる中、ザルコは自己ベストを更新できず。しかしその前の周回のタイムを更新する者は現れず、自身2度目のポールポジションを獲得した。

 プラマック・ドゥカティのダニーロ・ペトルッチが、最後の最後で2番手に浮上。マルケスはドライタイヤへの交換は功を奏さなかったが、序盤に記録したタイムで3番グリッドを確保した。4番手にはアプリリアのアレイシ・エスパルガロが躍進。以下ロレンソ、ペドロサと続いた。ドヴィツィオーゾは9番手。セッション後半、ウエットタイヤに履き替えたロッシはQ1最下位の12位に終わった。

 MotoGP日本GPの決勝レースは、10月15日(日)の14時にスタート。またも雨絡みという予報も出ているため、波乱のレース展開となるかもしれない。

→MotoGP日本GP予選Q2結果

→MotoGP日本GP予選Q1結果

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この記事について
シリーズ MotoGP
イベント名 日本GP
サブイベント Saturday qualifying
サーキット ツインリンクもてぎ
ドライバー ダニーロ ペトルッチ , 青山 博一 , ヨハン ザルコ , 中須賀 克行 , マルク マルケス , マーベリック ビニャーレス , バレンティーノ ロッシ , 野左根 航汰
記事タイプ 予選レポート