王座争いという”不慣れな状況”に”リラックス”するドヴィツィオーゾ
ドヴィツィオーゾは、マルケスとタイトルを争うという”慣れない状況”に「リラックスしている」と語り、それが違いを生むと考えている。

ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、雨中で行われた日本GPでのホンダのマルク・マルケスとの闘いを制して優勝。ポイント差を11に縮め、タイトルへの十分な権利を手にして今季残り3レースに挑むことになる。
もしドヴィツィオーゾがチャンピオンに輝いたならば、ドゥカティにとっては2007年のケーシー・ストーナー以来のことになる。そしてドヴィツィオーゾは、マルケスに対して劣勢だとみられていることでプレッシャーが和らいでいると感じているという。
さらにドヴィツィオーゾは、もしマルケスを倒すことができなかったとしても、もてぎまでにすでに5勝を挙げている今シーズンは、素晴らしい1年だったと判断されるだろうと語る。
「チャンピオンシップを戦うためには、僕らは残りのレース全てで速くなきゃいけない」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「これは本当の意味での挑戦だ」
「僕らがチャンピオンの最有力候補だとは思わない。でも、僕らは慣れない状況にいるから、逆にとてもリラックスして作業していると言わなければならない」
「チャンピオンシップに勝利することができたら、現実とは思えないほど素晴らしいことだ。でももし勝てなくても、これまで素晴らしい闘いをしてきたと思う」
「こういう事実は、落ち着いて働くこと、そして正しい瞬間にだけリスクを冒すということに役立つ。これは重要なことだ。なぜなら今のMotoGPでは、僅かな差が違いを生むことになるから」
「どんなことでも起こり得る。しかしいずれにしても僕はリラックスしているし、(日本GPの)週末が始まる前にもリラックスしていた。これを続けていきたいと思う」
フィリップアイランドはマルケスが有利!?
ドヴィツィオーソは、今週末のオーストラリアGPでマルケスを倒すのは難しいだろうということを認める。舞台となるフィリップアイランドは、例年マルケスが得意とするサーキットだからだ。しかしその一方で今週末も強さを見せられるだろうと、ドヴィツィオーゾは考えている。
「確かに、(フィリップアイランドでは)少し状況が異なるだろう」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「そこはマルクのお気に入りのサーキットのひとつだからだ」
「難しくなるだろう。長い左カーブでは、マルクはいつも差をつけるんだ。彼はそのコーナーのスペシャリストなんだ。僕らじゃない」
「でも昨年ここで、僕らは良いレースをした(※優勝したカル・クラッチロー/LCRホンダから10秒以内の差で4位)。そして今年の僕らは、昨年よりも競争力がある」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 日本GP |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ , マルク マルケス |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Jamie Klein |