”痛み”を抱えていたロレンソ、タイヤ選択でもミス。「勝つチャンスあったのに…」
ロレンソは、日本GPの決勝について、フロントタイヤの選択を間違えてしまったと語った。










ヤマハのホルヘ・ロレンソは、フリー走行でのクラッシュと、決勝でのフロントタイヤ選択のミスにより、優勝を争うことができなかったと語った。
ロレンソは、日本GPのフリー走行3回目で激しいクラッシュに見舞われ、ヘリコプターで病院に搬送された。欠場が予想されていたが、検査を終えたロレンソは、コースに戻り予選に出場。3番グリッドを獲得していた。
レースに向けて、ロレンソはフロントタイヤのコンパウンドを、ソフトとミディアムのどちらを選択するかで迷ったものの、最終的にはより保守的なミディアムタイヤを選択した。
ロレンソはレースの序盤をリードしたものの、すぐにホンダのマルク・マルケス、チームメイトのバレンティーノ・ロッシに次々に抜かれてしまった。ロッシがクラッシュでリタイアした7周目の時点で、ロレンソは2番手を走っていたが、20周目には彼もクラッシュしリタイア。チャンピオンシップのライバルがリタイアに終わったマルケスは、このレースでMotoGPクラスのチャンピオンに輝いている。
トップ10でフィニッシュしたライダーは、ハードタイヤを選択したカル・クラッチロー(LCRホンダ)を除いて、全員がフロントにミディアムタイヤを選択していた。しかしながら、ロレンソはソフトタイヤを選択するべきだったと考えている。
クラッシュでリタイアに終わった彼は、コンディションを尋ねられた際に「僕は大丈夫だ。クラッシュで僕はダメージを受けていないから、問題ない。問題なのはレースをフィニッシュできなかったこと。2番手を走っていたのだから、すごくがっかりしている。素晴らしい機会を失ってしまった」と答えた。
「フロントタイヤの選択を誤ってしまったと思っているので、がっかりだ。僕たちはミディアムを選択したんだが、ミディアムは僕たちにとって、週末を通して良くなかった。FP4では(ミディアムタイヤに)振動を感じなかったし、今日は暑くなったので、ミディアムを選択したんだ。でもソフトの方が僕に合っていたと、今は確信している。マルクの近くで、勝利をかけて戦えただろう」
「すごく悲しいが、アラゴンではタイヤ選択に関して素晴らしい判断をし、素晴らしいレースができた。今回はその反対だ。僕たちはフロントタイヤの選択でミスをし、僕はコーナーでプッシュしすぎるというミスも犯し、クラッシュしたんだ」
大きな優勝のチャンスを失ったヤマハ
ロレンソは、ヤマハのマシンに適したトラックであると思われるもてぎで、リタイアという結果に終わったことに落ち込んでいる。
「ここでは優勝する大きなチャンスが有ったから、悲しい」と彼は語った。実際、ロレンソは日本GPで、2009年と2013年、2014年と3勝を記録している。
「FP3でのクラッシュが、僕の決勝でのペースを難しくした。痛みがあったからね。加えて、フロントタイヤの選択を間違えてしまった」
「僕たちはこのトラックで、大きなチャンスを失ってしまった。勝つチャンスが大きなトラックだったのに」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 日本GP |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | ホルヘ ロレンソ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |