





2017年からKTMのシートを獲得したブラッドリー・スミス。テック3に在籍して4年目の今年が、同チームでレースをする最後の年になる。10戦を終えトップ10入りは僅か4回。チームメイトのポル・エスパルガロが8回のトップ10フィニッシュをしているのとは対象的だ。
オーストリアGPを9位で終えたスミスは、自分たちのチームが競争力のない状態であることに失望感を隠しきれなかった。そして彼はその心境を「まるでレンガの壁にぶち当たってしまったかのよう」と表現した。
「これから状況を良くしていけるかどうかはわからない」
憂鬱そうにスミスは話した。
「最終日、僕はあのパッケージを信頼することができず、何も成す術はなかった。ただそれだけだ」
「正直なことを言うと僕はパッケージが完璧な状態ではないと思っているんだ。やりたいことが咬み合わないんだ。今シーズンが始まってから全く同じものだし、進展がない」
「君ならどんな風に挽回できる? 僕たちは全く結果が出ていない。まるでレンガの壁にぶち当たっているようなんだよ」
「9位という成績をポジティブにとらえるのは難しいよ」
不運だったオーストリアGP
スミスのオーストリアGPのハイライトといえば、チームがマシンに燃料を入れ過ぎてしまったこととダニーロ・ペトルッチとステファン・ブラドルとのちょっとしたアクシデントだ。それにより彼は失速してしまった。
「燃料消費の計算にかなり大きなミスがあったんだ。僕はレースを終えた時、まだ10%以上の燃料を残していた。だからマシンは本当に遅かったよ」とスミスは説明した。
「レースの序盤はフロントにソフトタイヤを履いていたせいで僕は苦戦していたんだ。その時ペトルッチが3回もフロントタイヤをロックしてきた。そのせいで僕たちはコースの外に押し出されたんだ」
「大幅に時間をロスした後、今度はブラドルが前に来て3周もブルーフラッグを無視して走り続けたんだ。そうやって僕はさらに多くのタイムを失っていった」
「本当に多くのことがうまくいかないレースだった」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | オーストリアGP |
ロケーション | レッドブルリンク |
ドライバー | ブラッドリー スミス |
チーム | Tech 3 |
執筆者 | Jamie Klein |