転倒の”予兆”を何も感じなかったロッシ。「クラッシュしてすごく驚いた」
ロッシは、転倒してしまった原因について、オーバースピードでもラインを外したわけでもないと語った。








ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、日本GPをポールポジションからスタートしたが、トップのマルク・マルケス(ホンダ)を追う2番手を走行中の7周目、フロントタイヤのグリップを失い、ターン10で転倒してしまった。
マルケスはそのままトップでチェッカーを受け、3レースを残してMotoGPチャンピオンに輝いている。
「何も予兆は感じなかった。クラッシュする時は普通、事前に何かを感じるものだ。だから、僕にとって(クラッシュしたこと)は大きな驚きだった」とロッシは説明した。
「僕はプッシュしていた。マルクに追いつこうとしていたから。そのラップで追いつけるとは思っていなかったから、実際おかしなことは何もしていない。その前のラップと、区間タイムやラップタイムは非常によく似たものだった」
ロッシはオースティンでも、フロントを失ってクラッシュを喫しているが、もてぎでのアクシデントは、それとはかなり異なるものだったと語った。
「オースティンでは、ターン2でタイトに進入してしまい、バンプを踏んでしまった。オースティンでは予兆を感じたし、”くそっ!”って言ったよ。そう言った時には、僕はすでにグラベルに転がっていたけどね!」と彼は冗談を言った。
「僕らは強かったから、残念だ。実際には、マルクを倒すのは難しかったと思うけど、彼の近くをキープして、彼と戦うことはできたと思う」
レースの影響をどう感じているかと尋ねられたロッシは、次のように答えた。
「そうだね、クラッシュから時間が経っているから。長いミーティングをしたし、次のシーズンに向けての作業に集中をしていく。けど、今シーズンはまだ3レース残っているし、3つのトラックは素晴らしいし、好きなんだ。僕らは、(ホルヘ)ロレンソとランキング2位を争わなくちゃいけない」
「おそらく、今夜僕はもっと荒れるだろうけど、今は……」
「僕はOKだったし、集中していた。良いフィーリングだったんだ。何も予兆を感じなかったのは残念だし、予想もしてなかったけど、結果はこの通りさ」
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 日本GP |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | バレンティーノ ロッシ |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |