雨に手こずるビニャーレス。「攻略できなければ王者のチャンスはない」
ビニャーレスはウエットコンディションのアラゴンの初日で好タイムを記録することができず、17番手となった。










ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは前戦ミサノを4位で終えた。これによりチャンピオン争いのライバルであるマルク・マルケス(ホンダ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)に16ポイント差つけられて3番手に位置している。
しかしビニャーレスは、ウエットコンディションとなったアラゴンGP初日で好タイムを記録することができず、ペースセッターのダニ・ペドロサ(ホンダ)に1.774秒差つけられて17番手となった。
ミサノの後からホンダやドゥカティとのタイトル争いにヤマハが加わっていかなければならないと主張していたビニャーレス。ここで勝利することができなければチャンピオンシップを獲得するチャンスは"なくなる"と繰り返し言った。
「本当に難しいよ。正直に言って、本当にフラストレーションが溜まった」
「ミサノのウエットコンディションで僕たちはかなり進歩できたんだ。特にフロントの感触がよかった。でもここでバイクを操縦するのはとても困難だ」
「特に加速が難しい。グリップがないからたくさんホイールスピンしてしまう。だからラップタイムをまとめるのが難しいんだ。ただコーナーに入るとグリップを感じることができて、そこはミサノの感触に似ているんだけどね。トラクションがかかるところは最悪だ」
「ウエットコンディションの走行ではいつでも改善できるように努めている。このゲームする上で重要だからね。日本やオーストラリア、マレーシアのようなグランプリではウエットコンディションのレースになりやすい」
「ここで競争力がなければチャンピオンシップを獲得することができなくなると思う。だから僕らは改善しなくてはいけない」
ザルコのデータ
ビニャーレスの同僚であるバレンティーノ・ロッシは、モトクロスを使用したトレーニング中に負傷して前戦ミサノを欠場していたが、怪我からわずか22日目でグランプリへの復帰を果たした。しかしアラゴン初日は20番手となった。
その一方、ヤマハのサテライトチームであるテック3ヤマハのヨハン・ザルコは、2016年製のバイクであるにも関わらず3番手タイムを記録した。ビニャーレスは依然としてザルコのデータは参考になると感じているようだ。
「前にいるザルコのデータが参考になる。僕たちは今何が不足しているのか分析しなくてはならない」
「僕たちはバイクを比較してみるつもりだ。でもミサノでは僕たちが前にいたから、かなり奇妙な事態なんだ」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | アラゴンGP |
ロケーション | モーターランド・アラゴン |
ドライバー | マーベリック ビニャーレス |
チーム | Yamaha Factory Racing |
執筆者 | Jamie Klein |