驚異の回復劇。ロッシ3番グリッドを獲得もレースでの”苦戦”を覚悟

アラゴンGP予選で3番グリッドを獲得したロッシだが、決勝までにはやることが多く、苦戦も覚悟していることを語った。

 ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、怪我からの復帰初戦にもかかわらず、予選で驚異的なパフォーマンスを披露した。しかし決勝レースでは「苦しむだろう」とロッシは考えている。

 モトクロスでのトレーニング中にクラッシュし、右足を骨折したロッシ。それから僅か3週間で、彼はMotoGPの舞台へと復帰を果たした。しかし、ロッシの体調は100%ではなかったが、予選では信じられないようなパフォーマンスを見せ、3番グリッドを獲得してみせた。

 その驚きの予選から一夜が明けると、ロッシは23周で行われる決勝レースに挑む。その決勝レースに期待することついてロッシは、目標を明言することを避けた。

「金曜日、目覚めた時には痛みがあった。でも今朝起きた時には、すでに良い感じになっていたんだ」

 そうロッシは語る。

「こういうことが明日も続けば、僕の足でレースできるために、もう一歩踏み出すことができる。でも、それまでは待って、どうなるか見てみなければいけない」

「レースタイヤでは確かに、バイクは少し乗るのが難しいし、大変な努力が必要なんだ。だから僕は苦しまなきゃいけない。でも、トライしてみるよ」

 ロッシは土曜日午前中のフリー走行でトップ10入りを果たしてQ1出走を免除。その後の予選では、チームメイトのマーベリック・ビニャーレスから僅か0.180秒遅れの3番手につけた。この結果は驚きだったと、ロッシ本人も認める。

「僕にとっては、とても驚くべきことだった。チームにとってもね」

 そうロッシは語る。

「僕は、何を期待していいのか分からなかったんだ」

「1週間前に、アラゴンで乗ることができるかもしれないと考え始めた。僕はR1(ヤマハの市販バイク)で何周か走り、そして乗ることができるけど痛みを伴うということを理解したんだ。とはいえ、足は毎日良くなっていったから、幸運だった」

「昨日(アラゴンGP初日)ウエットコンディションで走った時には、それほど悪くなかった。足に痛みも感じなかった。でも、ドライになったらどうなるのかは分からなかった」

「でも今朝はかなり良い感じだった。バイクに乗ることはできたし、痛みはあったけどそれほどではなかった。バイクに乗ることに集中できたんだ」

 しかし彼は、ロングランペースを取り戻すためには、より多くの仕事が必要であることを認めた。各マシンがレースシミュレーションを行うFP4で、ロッシは16番手に終わったのだ。

「フロントロウからスタートするのは、いつでも重要だ。明日の僕にとっては、より重要なことだ」

「僕らには、まだ少しやらなきゃいけないことがある。レースタイヤでの僕のペースは、あまり良いモノではなかった。でも、明日には改善するつもりだよ」

 タイトル争いの真っ只中にいながら、予選7位に終わったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)は、ロッシがレースで苦労しないことを、確信することはできなかったと語る。

「彼が走っているのを見ると、本当に大丈夫なように見えるし、速い。僕は彼が速くなることを期待していたんだ。でも、こうなるのは良くないね」

 そうドヴィツィオーゾは語った。

「でも、僕らはレースを見なきゃいけない。ソフトタイヤを履き、燃料搭載を少なくし、100%プッシュする時とは、ライディングスタイルが全く異なる。レースする時とは、大きな違いがあるんだ。ここのコースでは特に、大きな違いがあるんだ」

「レースで彼を見なきゃいけない。彼のFP4でのペースは悪くなかった。多くのライダーが良いラップを走った。でも、レース中に良いペースで走り、競争力をつけるのは、全く別の話だ」

【関連ニュース】

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ MotoGP
イベント名 アラゴンGP
サーキット モーターランド・アラゴン
ドライバー バレンティーノ ロッシ
チーム Yamaha Factory Racing
記事タイプ 速報ニュース