ヤマハが2024年MotoGPを戦うYZR-M1のカラーリングを発表。未勝利に終わった昨年のリベンジを狙う
ヤマハは、2024年シーズンのMotoGPを戦うマシンのカラーリングを発表した。
マレーシア・セパンでのプレシーズンテスト開始を前にシェイクダウンが実施されるなど、2024年シーズンの開幕に向けて動き出しているMotoGP。ヤマハはプレシーズンテスト直前の2月5日にYZR-M1のカラーリングを発表した。
発表されたカラーリングは、2019年からモビスターに代わってチームのタイトルスポンサーを務めるモンスターエナジーのロゴが引き続き中心となっており、ブルーとブラックの配色も昨年のものと大きな違いはない。
昨年のヤマハは世界選手権の最高峰クラスでは20年ぶりとなる未勝利。チャンピオン経験者のファビオ・クアルタラロをもってしても3位表彰台が3回と、厳しいシーズンに終わった。ただ、ホンダを含めた日本メーカーの苦戦を受けてMotoGPは新たなコンセッション(優遇措置)の導入を決めたため、今季のヤマハは開発やテストにかなり自由が与えられることになる。彼らにとってはこの制度も活かして、ドゥカティをはじめとする欧州勢との差を縮めたいところだ。なおライダーラインアップはクアルタラロのチームメイトとして、フランコ・モルビデリに代わってアレックス・リンスが加入する。
ヤマハは数ヵ月前からプロトタイプの開発に取り組んできたが、昨年行なわれたテストでのライダーからの評価は芳しくなかったという。
クアルタラロは、新型M1のエアロダイナミクスでの進歩は評価していたが、最近のヤマハがドゥカティらに対して特に苦しんでいたエンジン面であまり大きなパフォーマンスアップができていないと感じた様子。ライバルにすぐに追い付くには難しいとの見解を示した。さらにクアルタラロは2025年以降の契約について決断までもう時間がないと認めているため、ヤマハにもプレッシャーがかかっているところだろう。
今回発表されたカラーリングのM1は、2月6日〜8日のセパンでのプレシーズンテストで正式に登場する。シーズン開幕は3月で、場所はカタールのルサイルだ。
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