2位のマルケス、ドヴィツィオーゾに謝罪「ターン3ではやり過ぎた」
マルケスは、レース終盤にドヴィツィオーゾに仕掛けた際に「やり過ぎてしまった」として謝罪の意を表した。







レプソルホンダのマルク・マルケスは、ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾとのバトルに関して、やり過ぎてしまったと謝罪した。
レース中盤にダニーロ・ペトルッチ(プラマック)を追い抜いたマルケスは、優勝をかけてドヴィツィオーゾと激しいバトルを展開。この争いは最終ラップまで続いた。
ドヴィツィオーゾは、19周目にマルケスに仕掛けていき、ターン5でトップに浮上。そこから両者は激しいバトルを繰り広げ、残り周回数が少なくなってもふたりのポジションは何度も入れ替わった。
残り3周の時点で、今度はマルケスがターン3で大胆に仕掛ける。この時マルケスはコーナーへの進入を遅らせたため、ドヴィツィオーゾは接触を避けるような動きを強いられた。
レース後のプレスカンファレンスでマルケスは、”良い形で戦うことができた”とバトルを楽しめたことを話したものの、ターン3での追い抜きについてドヴィツィオーゾに謝罪した。
「ターン3で少しやり過ぎてしまったことについては謝りたい」とマルケスは話した。
「ターン3では限界だった。というのも、僕は彼からとても離れたところでブレーキを踏んだ」
「そこで僕は、”イン側にも行ける。そうしたら彼を捉えることができる”と気づいたんだ」
「僕はイン側に入ったけど、そこが限界だった。でも残りのバトルはとても良かったし、大いに楽しむことができた」
ドヴィツィオーゾはマルケスに追い抜かれた後、ターン6でマルケスに仕掛けて再度トップの座を取り返すも、マルケスはドヴィツィオーゾに食い下がった。結局、最終的にはマルケスが先頭でファイナルラップを迎えた。
しかしマルケスはその後挙動を乱して転倒しかけてしまい、ターン11のヘアピンでドヴィツィオーゾがマルケスをパス。最終コーナーでもマルケスはドヴィツィオーゾに仕掛けたが、ドヴィツィオーゾが先頭でチェッカーを受けた。
マルケスは最終ラップで挙動を乱す前に”振動”を感じていたといい、オーストリアGPの最終コーナーでもミスをしたことを思い出したと話した。
「プッシュしていて、最後の数周はリスクをとった」とマルケスは語った。
「ターン8でのミスは、その前からすでにバイクの振動を感じていたんだ」
「彼はターン11で僕をパスしたけど、彼の方がブレーキングが良かった」
「僕と彼の距離は開いてしまったけど、僕は”最終コーナーで仕掛けよう”と自分に言い聞かせた」
「オーストリアでも同じことがあったね。でもよかったよ」
今シーズンの残りはあと3レース。今回ここでドヴィツィオーゾが優勝したことにより、彼はランキング首位のマルケスとのポイント差を11まで縮めた。
マルケスは現在の状況について、自分自身がタイトルに最も近い位置にいると考えるのは時期尚早だと以前から話していたことが証明されたと語った。
「スペイン(前戦アラゴンGP)では、誰かが(タイトル争いは)ほとんど終わったと言い始めた」
「ほとんど終わったって? 16ポイントの差があったけど、今は11ポイントだ。タイトルを勝ち獲るのは本当に厳しい」
「僕はすべてにおいてプッシュしているし、バイクのポテンシャルを引き出そうとしている」
「僕が22回か23回クラッシュしているのを見ればわかると思うけど、それは僕がプッシュしているからなんだ」
「すべてを発揮しようとしているし、全てのポイントが重要だ」
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この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | 日本GP |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ , マルク マルケス |
チーム | Repsol Honda Team |
執筆者 | Scott Mitchell |