“ラップタイムが良すぎた”マルク・マルケス、ガス欠寸前薄氷の勝利
MotoGP日本GPで今季10勝目を収めたマルク・マルケス。しかしその勝利はガス欠寸前まで追い込む、“薄氷”の上に成り立つモノだった。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、ホンダのホーム戦である日本GPで独走ポール・トゥ・ウィンの完全制覇を果たした。
ポールポジションからスタートしたマルケスは、一瞬ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)に先行を許したものの即座に先頭を奪い返すとペースアップ。一気に1秒近い差を付けた。
その後もマルケスはペースを落とさない一方で、クアルタラロは後退。これにより大きなギャップが開き、マルケスの優勝が決定的なものとなった。
ポール・トゥ・ウィンでチェッカーを受けたマルケスは、ウイニングランの途中でマシンがストップ。ハフィス・シャーリン(テック3・KTM)の助けを借りてピットに戻った。
「レースで勝てて嬉しい。(ホンダのホームである)日本でもあるしね」
「(レースでは)ふたつのプランがあった。最初にギャップを作る作戦と、序盤にギャップを作れなかった場合は、誰かの後ろをつける作戦だ」
「チームは1分46秒台前半での周回を想定していたけど、最初は45秒台後半で走っていた。それでタイム自体は良いんだけど、燃料面では良いとは言えず心配なところだった」
マルケスはレース序盤のハイペースな走りについてそう語った。
「それでスムーズに乗って、ペースを1分46秒台前半でコントロールしようと試みたんだ。2秒のギャップを保つことができていたけど、残り1周半もあるのに燃料残量の警告が出てしまった」
「その警告は“あと3周しか走れない”という意味だったから、なんとかコントロールして走ろうとして、フィニッシュすることができたんだ」
この決勝レーススタート前、マルケスはある“奇妙な”行動をとっていた。ツインリンクもてぎはドライコンディションなのにもかかわらず、サイティングラップでレインタイヤを履いていたのだ。
これには周囲もざわつきを隠せなかったが、どうやらこれは天候の急変を想定した準備だったようだ。
「レインタイヤはレースに向けての準備だったんだよ。要するに天気はちょっと曇っていて、雨が降らないとは限らなかった。それでタイヤの皮むきをしたかったんだ」
なお今回マルケスが勝利を収めたことで、ホンダは2019年シーズンのコンストラクターズタイトルの獲得を決定。母国戦でこれ以上無い程の結果を収めたマルケスとホンダであったと言えるだろう。
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