MotoGP フランスGP

次世代MotoGP規則、”テクニック”反映の余地拡大にライダー好感。一方で空力規制には足りないとの声も

MotoGPは先日、2027年からの新しいテクニカルレギュレーションを発表したが、新世代のMotoGPマシンはよりライダーの能力による差が生まれることになるという点から、走る側からはまずまずの高評価を受けている。

Lewis Duncan

Lewis Duncan

公開日時: 2024/05/15 3:15

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Joan Mir, Repsol Honda Team

 MotoGPは2027年から導入される新しいテクニカルレギュレーションを先日発表した。ライダー達は新世代のMotoGPマシンについて、より技量が活きる余地が大きくなることもあり、歓迎しているようだ。

 新レギュレーションではエンジン排気量が850ccへと切り替えられ、さらに近年激しい開発競争が展開されるエアロダイナミクスの規制が強化され、ライドハイトデバイスも禁止されることになった。

 この新規定では速度の向上が続くMotoGPの安全性の向上と、コース上におけるスペクタクルの向上が目標に設定されている。

 レプソル・ホンダのジョアン・ミルは新規定のMotoGPマシンが乗りづらくなると考えているが、シリーズにとっては「非常にポジティブ」だと語った。

「おそらくライダーにとってはより難しいことになるだろうけど、ライダー達が違いを生み出せるようになると思う」とミルは言う。

「そこはチャンピオンシップにとっても、(MotoGPの)ヒーロー達にとっても非常にポジティブなことだと僕は思う。」

「いいスタートを切ることができれば、大きな違いを生み出すことができる。その逆もしかりだ。そういったのは、今はあまり見られていないことだ」

 アプリリアのマーベリック・ビニャーレスもミルのコメントに同意しており、ライドハイトデバイスの廃止によって”テクニックを持った”ライダーに利益があると指摘した。

Maverick Vinales, Aprilia Racing

Maverick Vinales, Aprilia Racing

Photo by: MotoGP

「リヤのライドハイトデバイス(の廃止)は、よりテクニックをもつライダーを確実に助けることになるだろうね」

 ビニャーレスはそう語る。

「そうなれば同じとはいかないからね。今はスロットルを全開にしてバイクをプッシュしてどうなるかというものだけど、それ(ライドハイトデバイス)が無くなれば、ウイリーしたりする時にはライディングスタイルを大きく変えていくことになる」

「そしてスロットルを全開になんてできなくなる。ライダーの技量が、ラップタイムにおいてより大きく影響することになる」

 8度のチャンピオンであるマルク・マルケス(グレシーニ)も同様の見解を語った。

「ライダーにとってこれ(新規定)は良いものだと思う。結局のところ、バイクの技術的な要素が少なければ、ライダーがより多くの違いを生み出せるからだ」

「そういうライダーが求められることになって、ライダーの価値が上がるだろう。好ましいと僕は思うよ。F1に少し追従しているようだったけど、どうなるか見てみよう」

 一方で、レギュレーション改定は不十分という声もある。ジャック・ミラー(KTM)はいい方向に向かっていると考えつつも、エアロダイナミクスへの規制をより強めるべきだったと語った。

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Francesco Bagnaia, Ducati Team

Photo by: Ducati Corse

「そういったやつ(エアロダイナミク)がバイクを醜くしているんだ」とミラーは言う。

「モーターサイクルレースは美しいモノであるべきだ」

「そこは変わっていくだろうし、今となっては誰かが明確なハンデを背負っているとは僕は思っていない。皆のエアロはとても優れているからね」

「どのメーカーもフェアリングの開発に何百万ドルも資金を費やしている。それで、僕たちは『そろそろ荷物をまとめる時だ』という段階にあると思う。皆が核を持っているけど、もう使えないのもしれないから、処分する時期が来ているんだ」

 そしてフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、エアロダイナミクスの発展したフェアリングを取り除いたほうが、エンジンを小さくするよりも良いレースづくりにつながるはずだと語った。

「850ccのエンジンを試すのはかなり興味深いね。そういった変更も良いと思う」

「だけど僕的にちょっと奇妙に思うのは、僕らがプロトタイプマシンを開発していて、モータースポーツの頂点に立っているのにということだ」

「だからこそ最強であることが必要なのに、スピードを落とそうとしている。これはちょっと奇妙なことだ。でも、それも慣れるだろう」

「問題なのはよりバトルをと望むのなら、取り除くべきなのはエアロダイナミクスのほうだということだ。それ以外はバトルではなく安全性の問題なんだからね」

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 連続表彰台のマルケス「チャンピオン争いにはまだ”何か”が足りない」ドゥカティでの課題は初日からの一貫性?

次の記事 フランスGPで苦しんだKTM。ミラーは「ペース不足が本当に難題」と打ちのめされる

More from

Lewis Duncan



ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

ジョアン・ミル「パフォーマンス面で今年一番難しい日だった」ドイツGP初日全く良いトコなし



転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

転倒続出ドイツGP、要因は特異なレイアウトとタイヤ・気温。「すぐフロントタイヤの温度が下がってしまう」



クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」

MotoGP

MotoGP

ドイツGP

2024/07/06

クアルタラロ、来季プラマック・ヤマハのライダーにディ・ジャンアントニオをプッシュ「彼のようなライダーが必要」

最新ニュース



目指していた結果には届かなかった……ホンダF1折原エンジニア、シンガポールGPを振り返る「ある程度の期待を持って準備してきたが」

F1

F1 F1

シンガポールGP

10 分前

目指していた結果には届かなかった……ホンダF1折原エンジニア、シンガポールGPを振り返る「ある程度の期待を持って準備してきたが」



「無理です」「どうしようもできへん!」スーパーフォーミュラ第10戦で“ピットレーン玉突き事故”が発生、4台のマシンが道塞ぐ

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

2 時間前

「無理です」「どうしようもできへん!」スーパーフォーミュラ第10戦で“ピットレーン玉突き事故”が発生、4台のマシンが道塞ぐ



最強フェルスタッペン降臨! 全周リードでシンガポール初制覇。アントネッリ3位で初王座に王手!|F1シンガポールGP決勝

F1

F1 F1

シンガポールGP

3 時間前

最強フェルスタッペン降臨! 全周リードでシンガポール初制覇。アントネッリ3位で初王座に王手!|F1シンガポールGP決勝



F1シンガポールGP決勝速報|フェルスタッペン、全周リードの完勝! ルクレールが2位。アストンマーティン・ホンダのアロンソは16位

F1

F1 F1

シンガポールGP

3 時間前

F1シンガポールGP決勝速報|フェルスタッペン、全周リードの完勝! ルクレールが2位。アストンマーティン・ホンダのアロンソは16位

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録