リンス、スズキと2年契約を締結「チームの持つ可能性を信じている」
アレックス・リンスがスズキと2年契約を締結し、少なくとも2020年まではチームに留まることが決定した。









今週末のMotoGP第5戦フランスGPを前に、スズキはアレックス・リンスとの2年契約を締結したことを発表した。今後リンスは少なくとも2020年までチームに留まることになる。
「契約を延長できてとても嬉しい」とリンスは語った。
「Moto2でレースをしていた時から、僕はMotoGPに昇格することを目標にしていた。僕の目には、常にスズキのプロジェクトは最も輝いていて、最も興味深く映っていた」
「チームが僕に用意してくれたプロジェクトは素晴らしいものだ。開発や改善ということに関して、僕はこの会社とチームの持つ可能性を完全に信じている。僕たちは大きな結果を狙い続けることができるだろう」
Moto3に3年間、Moto2に2年間参戦したリンスは、2017年からスズキと2年契約を締結しMotoGPを戦ってきた。
ルーキーだった昨年は怪我に苦しみ、チーム自体も競争力を持てずに苦戦していた。リンスは怪我の影響で5戦欠場し、昨年の成績はランキング16位だった。
今年はバイクが大幅に改善され、彼は第2戦アルゼンチンGPで3位に入賞し、最高峰クラスで初めて表彰台を獲得した。しかし開幕4戦を終えて、彼はアルゼンチン以外のレースではクラッシュを喫しており、レースを終えることができていない状況だ。
「デビューイヤーは複雑だったけど、スズキと、チーム全体からサポートを受けてきた」とリンスは続けた。
「僕たちは我慢をして、懸命に作業を行い一貫性を持つことで、状況を変えることができた。その結果、今年はアルゼンチンで3位に入賞し始めて表彰台を獲得できた」
「だけど結果や良し悪しに関わらず、ガレージ内の雰囲気は常にポジティブだ」
リンスの契約延長はこれまでも予想されていたことだが、2019年のスズキのラインアップに関しては、彼の将来のチームメイトが誰になるのかに注目が集まっている。
現在のチームメイトであるアンドレア・イアンノーネは、今年はここまでで2回表彰台を獲得するなど力強いレースをしているが、その一方でスズキはホルヘ・ロレンソ(現ドゥカティ)と契約を結びたがっていると報じられている。
スズキのプロジェクトリーダーを務める佐原伸一氏は、「アレックスの契約を延長したことは、我々にとって大きなプライドがあるからです。これが長期間にわたるプロジェクトになることを我々は常に願っています」とコメントしている。
2019年MotoGPラインアップ(5月17日現在)
Team | Riders |
---|---|
Repsol Honda |
TBA |
Movistar Yamaha |
|
Ducati | TBA |
Suzuki |
TBA |
Aprilia |
|
Red Bull KTM |
|
LCR Honda |
TBA |
Marc VDS* |
TBA |
Pramac Ducati |
TBA |
Nieto* | TBA |
Avintia* |
TBA |
Tech 3 KTM |
TBA |
* Manufacturer uncertain
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | アレックス リンス |
チーム | Team Suzuki MotoGP |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |