フランス決勝:マルケスが逆転で3連勝! ザルコ無念の転倒リタイア
フランスGPの決勝が行われ、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが逆転で今シーズン3勝目を飾った。

MotoGP第5戦フランスGPの決勝が行われ、レプソル・ホンダのマルク・マルケスが3連勝で今シーズン3勝目を挙げた。
土曜日の予選で転倒し、病院に搬送されたカル・クラッチロー(LCRホンダ)は、一晩病院で過ごすことになったものの、決勝レースへの出場を果たした。
気温23度、路面温度は44度というコンディションでレースがスタート。まずはマルケスが好スタートを切るも、ドゥカティ2台が後方から迫る。ホールショットを奪ったのはホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)だった。その後ろではマルケスとヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)が接触したが、ザルコが2番手に。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)も3番手にポジションを上げた一方で、ダニーロ・ペトルッチ(プラマック)が4番手、マルケスは5番手とオープニングラップでポジションを落とした。後方ではターン5でアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が転倒した。
3周目にドヴィツィオーゾが2番手に浮上し、ドゥカティが1-2体制を築く。そして5周目にはドヴィツィオーゾがロレンソの前に出るも、ドヴィツィオーゾはターン6で転倒。ドヴィツィオーゾ自身も何が起こったのか分からないという状況だったようだ。
7周目、3番手に浮上したマルケスがターン12でザルコをオーバーテイク。しかし翌周にはザルコがポジションを取り返す。しかしその直後、ザルコがターン8で転倒! これでマルケスは労せずして2番手に浮上した。なおザルコはもう一度バイクに乗ったものの、ピットに戻り、ここで今年の母国グランプリを終えた。
2番手のマルケスは、10周目にロレンソをオーバーテイクしてついにトップへ浮上。ロレンソは接触を避けようと少しワイドになり、その隙を3番手のペトルッチが狙う。この周はロレンソがポジションを守るも、翌周にはペトルッチがロレンソをパスして2番手に上がった。さらにロレンソの後ろからは9番手スタートのバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)が迫っており、13周目にそのロッシが3番手にポジションを上げた。
レース折り返しを過ぎ、後方では12番手のフランコ・モルビデリ(マルクVDS)、ハフィス・シャーリン(テック3・ヤマハ)、ブラッドリー・スミス(KTM)、中上貴晶(LCRホンダ)らのポジション争いが続く。その前方ではアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アレックス・リンス(スズキ)らもバトルを繰り広げており、ビニャーレスとリンスがエスパルガロをパスしてそれぞれ7番手、8番手とポジションを上げていた。
トップを走るマルケスは、レース後半を迎えてもペースを落とすことなく独走を続ける。最後まで丁寧な走行を続けたマルケスはそのままチェッカーまで走り切り、3連勝で今シーズン3勝目を飾った。マルケスがフランスGPで優勝するのは、2014年以来のことである。
ペトルッチが2位と、昨年の日本GP以来となる表彰台を獲得。ロッシが今季開幕戦以来となる3位に入賞した。
4位以下はジャック・ミラー(プラマック)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、ロレンソ、ビニャーレス、クラッチロー、アレイシ・エスパルガロ、リンスというトップ10に。11位以降はポル・エスパルガロ(KTM)、シャーリン、モルビデリ、スミスとなり、中上は15位に入賞して4戦連続の入賞を果たした。
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | フランスGP |
サブイベント | 日曜日 決勝レース |
ロケーション | ル・マン-ブガッティ・サーキット |
ドライバー | ダニーロ ペトルッチ , マルク マルケス , 中上 貴晶 , バレンティーノ ロッシ |