イタリアGP決勝:ロレンソ復活。ドゥカティ移籍後初優勝! ロッシ3位
MotoGP第6戦イタリアGPの決勝レースが行われ、ホルヘ・ロレンソがドゥカティ移籍後の初優勝を挙げた。

ムジェロサーキットで行われたMotoGP第6戦イタリアGP決勝。ホルヘ・ロレンソがドゥカティ移籍後の初優勝を、チームの地元イタリアで飾った。
快晴のムジェロサーキットは気温は29度、路面温度は51度まで上昇。ポールポジションを獲得したバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)への大きな歓声の中、23周のレースがスタートした。
ホールショットを奪取したのは、2番グリッドのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)。少し出遅れたロッシは2番手に続いた。抜群のスタートを見せたのはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)で、6番手から一気に3番手に浮上した。
一方、後方スタートだったダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)がスタート直後の2コーナーで転倒。彼との接触があったか、中上貴晶(LCRホンダ)も同じコーナーでクラッシュした。他にもスコット・レディング(アプリリア)、カレル・アブラハム(アンヘル・ニエト)、ジャック・ミラー(プラマック)が2周目までに転倒する波乱の幕開けとなった。
マルケスは、1コーナーへのブレーキングでロッシを交わし2番手へ。4番手にスズキのアンドレア・イアンノーネ、5番手にはアンドレア・ドヴィツィオーゾが続いた。
2番手に浮上したマルケスだが、なかなかロレンソを捉えるには至らない。すると、ターン10でスリップダウンを起こし転倒。なんとか走行再開は出来たものの、マルケスは最後尾の18番手まで後退してしまった。
これでロッシが再び2番手に浮上するが、すぐ背後にはイアンノーネを交わしたドヴィツィオーゾが迫り、8コーナーのアラビアータでオーバーテイク。ロッシはその後、1コーナーのブレーキングでラインがワイドになってしまい、イアンノーネにも先行を許した。
レースが折り返しを迎え、ロッシがイアンノーネにオーバーテイクを仕掛け一時は前に立つが、一瞬の隙をついて5番手のダニーロ・ペトルッチがふたりを一気に交わし、3番手に浮上した。
ロッシは改めてイアンノーネをオーバーテイク。これでトップはロレンソ、2番手ドヴィツィオーゾ、3番手ペトルッチとドゥカティ勢がトップ3を独占し、ロッシがそれに続く形となった。ロッシの後ろからは、チームメイトを交わし5番手に浮上したアレックス・リンス(スズキ)が迫った。
残り7周となり、トップのロレンソはドヴィツィオーゾとの差を徐々に広げて2秒近くのリード。3番手争いはペトルッチのペースが上がらず、5台の集団に。リンスにミスがあったか6番手に後退する一方、ロッシはペトルッチを交わして3番手に浮上すると、後続を引き離しにかかりペースを上げた。
これについてこれたのはイアンノーネのみで、メインストレートでスリップストリームを使い再三ロッシに迫るが、巧みにそれを防いだロッシがこの争いを制し、3位でフィニッシュした。
最後までペースが落ちなかったロレンソは、ヤマハ時代を彷彿とさせる先行逃げ切りを決め、トップチェッカー。ヤマハ時代の2016年最終戦バレンシアGP以来の優勝を飾った。ドヴィツィオーゾは最後に失速し、ロッシの接近を許したが、辛くも抑え切って2位となった。
マルケスは結局16位でフィニッシュし、ポイント獲得ならず。オープニングラップでの悔しい転倒があった中上は、走行を再開し5周遅れの18位でレースを終えている。
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シリーズ | MotoGP |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | ムジェロ・サーキット |