マルクVDS、将来の懸念を一蹴。2021年までのMotoGP参戦を明言
チーム上層部の不仲説が報じられていたマルクVDSだが、2021年までMotoGPに参戦することを明言した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ベルギーに本拠地を構えるマルクVDSは、チームの将来に関する不安を一蹴し、2021年までMotoGPに参戦することを明らかにした。
マルクVDSでは、チームオーナーのマルク・ヴァン・デル・シュトラテンと、マネージャーのマイケル・バルトレミーの争いが激しくなっており、チームの将来が不安定になっていると報じられた。
というのも、チームのリソースのマネージメントに関してヴァン・デル・シュトラテンとバルトレミーの間で意見が割れており、彼らの間に溝ができているのは明らかだ。スペインGPの週末には、さらにその溝が深まったようだ。両者の争いはもはや法律が絡むレベルにまで到達しており、弁護士が介入しているとも見られている。
しかし先日のスペインGP終了後、チームは短い声明を発表し、マルクVDSは2021年末までMotoGPに参戦すると明らかにした。
ヴァン・デル・シュトラテンは、以下のように述べている。
「MotoGPのパドックにいる人々、それからファンの人たちへ。今週末はパドックで我々のチームに関するたくさん噂を耳にした。私は全ての人々に対し、状況を明確にしたい」
「我々は今現在と同様に、競争意識を持って2021年までレースを続ける。それが私の意志であり、我々がまさにやろうとしていることだ」
今年のマルクVDSは、MotoGP最高峰クラスでホンダのバイクを使用してフランコ・モルビデリとトーマス・ルティというルーキーのふたりを起用している。またMoto2クラスでは、カレックスのバイクでアレックス・マルケスとジョアン・ミルを走らせている。
マルクVDSは、何度かヤマハからパートナー契約のオファーを受けたと見られている。ヤマハのサテライトチームであるテック3は、来シーズンよりKTMのサテライトチームになることがすでに決定しており、ヤマハはテック3に代わるチームを探しているようだ。
一方マルクVDSは、スズキとの契約の可能性について考えていたようだ。ただスズキ側は2019年に向けた契約を締結する可能性はないと見ている。
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