ドヴィツィオーゾ、イタリアGPでのマルケス転倒は”幸運だった”と語る
ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、イタリアGPでのマルク・マルケスのクラッシュは幸運だったと考えている。











ドゥカティのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ポイントリーダーのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がイタリアGPで転倒しノーポイントに終わったことは、自身がタイトルを目指すにあたって、非常に幸運なことだったと考えている。
ドヴィツィオーゾはスペインGPとフランスGPを連続でリタイア。その間、マルケスが連勝したことで、ランキング上のポイント差は49にまで広がっていた。しかし、イタリアGPでマルケスが転倒、最終的に16位ノーポイントに終わったことで、差は29ポイントまでに縮まった。
「可能性はもう一度広がった。依然大きなギャップがあるが、状況はより良くなっていると信じている」
今シーズンのタイトル争いの見通しについて尋ねられたドヴィツィオーゾは、そう語った。
「ポイントの面で見れば、29ポイントは大きな差だ。でもまだ多くのレースが残っていることを考えると、イタリアGPでの結果は素晴らしいものだった」
「重要なのは速くなることだし、2位では満足できないということだ」
「今回みたいな金曜日の後では、2位になることに成功し、しかもマルケスとの差を20ポイント縮めることができたのは、満足すべきことだ。今回はそういうポイントから見る必要がある」
「とはいえレース中、ホンダが僕らに近いところで走れなかったのは明らかなことだった。しかし、マルケスがクラッシュするとは、想像もしていなかったんだ。彼はいつも、状況をマネジメントするのがとてもうまいからね」
ロレンソに勝つのは難しかった
イタリアGPを制したのは、ドヴィツィオーゾのチームメイトであるホルヘ・ロレンソだった。ロレンソにとって今回の勝利は、ドゥカティに移籍して以来最初の勝利である。ロレンソはこの日のレースで、ドヴィツィオーゾに6秒差をつけてフィニッシュした。
ドヴィツィオーゾは、ロレンソについていけなかった原因について、フロントタイヤの選択を誤ったことを挙げたが、その一方で、フリー走行の時点でロレンソが強そうだということに気づいていたという。
「これまでよりもホルヘが強いだろうと予想していた」
そうドヴィツィオーゾは語った。
「僕はフリー走行で、彼がレースで後退する可能性がないだろうというのを見た」
「レースでは特に、グリップが低く、ペースも遅かった。コンディションに合わせていかなければいけなかったんだ。そして、フリー走行よりも悪いフィーリングだった」
「彼は素晴らしい形でレースをコントロールしていたと思う。彼の前後輪は共に柔らかかったし、最後までペースをキープするのは、本当に難しかったはずだ」
イタリアGPを3位で終えたヤマハのバレンティーノ・ロッシも、今回に限っては、ロレンソを打ち負かすのは難しいだろうと考えていたという。ロッシとロレンソは、2016年までヤマハでチームメイトだった。
「これまでの週末、彼はフリー走行で速かったとしても、土曜日にタイムシートを見ると『今回は難しいだろうね」という状況だったことがあった」
そうロッシは語る。
「でも今回の彼は良いペースだったし、柔らかい方のフロントタイヤで速かった。だから僕は、彼は良いレースをするだろうと思っていたんだ」
Additional reporting by Matteo Nugnes
この記事について
シリーズ | MotoGP |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | ムジェロ・サーキット |
ドライバー | アンドレア ドヴィツィオーゾ , マルク マルケス |
チーム | Ducati Team |
執筆者 | Jamie Klein |