ミゲル・オリベイラ、来季テック3よりMotoGP最高峰クラス昇格決定
ミゲル・オリベイラは、来年テック3からMotoGP最高峰クラスに昇格することが決定した。

今シーズン、レッドブルKTM AjoからMoto2に参戦しているミゲル・オリベイラは、2019年にテック3からMotoGP最高峰クラスに昇格することが決定した。
長年ヤマハのサテライトチームであったテック3だが、そのヤマハとの関係は今シーズン限りで終了となり、彼らは来シーズンよりKTMのサテライトチームとなる。
KTMは、ポルトガル人ライダーのオリベイラをテック3で起用することを発表した。オリベイラはKTMのサポートを受けてレッドブル・ルーキーズカップに出場し、KTMのファクトリーライダーとしてMoto3やMoto2にも出走してきた。
KTMのモータースポーツディレクターを務めるピット・バイラーは、次のように話した。
「我々にとっても、感情的になってしまうような一歩だ。なぜなら、このパドックにひとつの体制を築くことや、レッドブル・ルーキーズカップからの昇格を可能にすること、我々のチームで様々なクラスを経験し最終的にMotoGPチームへ到達すると我々が話してきたことが、証明されたからだ」
「今年ミゲルは優勝、表彰台、そしてMoto2タイトルの獲得を目標にしている。そのためにも彼は我々の完璧なサポートを受けている。彼のMotoGPキャリアは(最終戦終了後にテストが行われる)バレンシアで始まるのだ」
現在23歳のオリベイラは、2015年にMoto3に参戦して6勝を記録。2016年からはMoto2に昇格し、今年で3年目のシーズンを過ごしている。
昨シーズンは終盤の3戦で優勝を飾るなどの活躍を見せてランキング3位を獲得し、今年も現時点でランキング4位につけている。
「シーズンのとても早い段階だけど、今年はKTMが十分に僕のことを見てくれて、僕を信じて、MotoGPでのこのチャンスにふさわしいのだと信じてくれたことを、僕はとても嬉しく思う」とオリベイラは話した。
「この機会に非常に感謝している。僕は常にMotoGPを夢見てきた。これを目標としていたし、その目標を達成できるなんてとてもポジティブだ」
「まだMoto2の長いシーズンが残っているけど、これ(MotoGPクラスへの昇格)のおかげでリラックスできるし、自分のライディングにも集中できる」
「ルーキーズカップ以降、僕はレッドブルとKTMと協力して全てのステップを踏んできた。僕は僕が一番だと信じている」
「僕には、MotoGPのバイクに乗っても良いパフォーマンスを発揮できるという意志と技術がある」
KTMは来年ヨハン・ザルコ(現テック3・ヤマハ)とポル・エスパルガロ(現KTM)を起用することをすでに発表している。KTMのワークスライダーであるブラッドリー・スミス(現KTM)はテック3に関心を示しているが、現在テック3のチーム代表を務めているエルベ・ポンシャラルは、2019年のテック3のラインアップがオリベイラとハフィス・シャーリン(現テック3・ヤマハ)となる可能性が”極めて高い”と述べている。
2019 MotoGP ラインアップ(2018年5月5日時点)
Team | Riders |
---|---|
レプソル・ホンダ |
TBA |
ヤマハ |
|
ドゥカティ | TBA |
スズキ | TBA |
アプリリア | TBA |
Red Bull KTM |
|
LCRホンダ |
TBA |
マルクVDS* |
TBA |
プラマック・ドゥカティ |
TBA |
アンヘル・ニエト* | TBA |
アビンティア* |
TBA |
Tech 3 KTM |
TBA |
* マニュファクチャラー未決定
この記事について
シリーズ | MotoGP |
ドライバー | ミゲル オリベイラ |
チーム | Tech 3 |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |