ロッシとマルケスの口論は「愚かで未熟」とミラー、早期解決を熱望
ジャック・ミラーは、他のライダーの安全を脅かすとして、”愚かで未熟な”ロッシとマルケスの論争を早々に終わらせるべきだと語った。











バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とマルク・マルケス(ホンダ)の関係悪化が著しい。
2015年のマレーシアGP、マルケスがロッシに”足蹴”にされ、転倒するという事件が起こった。ロッシは”足蹴”にしたことを否定しているものの、結局ペナルティを科せられることとなり、ふたりの関係も悪化した。
その後、月日が経つごとに両者の関係は回復しつつあったが、前戦アルゼンチンGPでマルケスが”過激”な追い越しをし、その際にロッシをコース外に追いやり、結局転倒させることになってしまった。これでふたりの関係は、再び急激に悪化している。
この事件を受けロッシは、「僕らのスポーツを破壊する行為」「他のライダーへの尊敬が欠如している」と、マルケスを厳しく批判した。
これに異を唱えたのは、プラマック・ドゥカティのジャック・ミラーだ。アメリカズGPの木曜会見に出席したミラーは、ロッシとマルケスの”口論”を「愚かで未熟だ」と批判し、すぐにこの論争を止めるべきだと訴えた。
そして2011年のフランスGPで起きたダニ・ペドロサ(ホンダ)とマルコ・シモンチェリのクラッシュについて言及した。この事故でペドロサは、左の鎖骨を骨折。3戦を欠場することになった。
「僕らはみんな、ここでレースをし、自分の人生を危険に晒している。ファンやお互いに争っているライダーたちにとっては、この件はかなり愚かだし、未熟なことだと思う」
そうミラーは語った。
「彼らは経験豊富だけど、人生は短いことを認識しなければいけないし、そして何より、僕らはここで命を危険に晒しているんだ」
「僕はこれまで、色々な人の間でこういうことが展開され、そして意見が二分されるのを見てきた。そして、マルコ・シモンチェリとダニ・ペドロサの関係がどのように終わってしまったのか、人々の記憶を蘇らせたいと思う」
当時、欠場から復帰したペドロサは、シモンチェリの握手を受け入れなかった。そしてその後、シモンチェリは事故に遭い、帰らぬ人となってしまった。
金曜日に行われる安全委員会で、ロッシとマルケスのアルゼンチンGPでの事故について話し合われる予定となっている。ここでどんなことを話し合いたいのかと尋ねられたミラーは、パドックでの戦いはもっと”コントロール”されるべきだと語った。
「彼らは、パドックでの戦い方をもう少しうまくコントロールする必要があると思う」
そうミラーは語った。
「僕らはバイクに乗って戦うためにここにいるんだ。だから戦いはコース上でしなきゃいけない。メディアでそんなに戦うべきじゃないんだ」
「これが最も明白なことのひとつだと思う。たくさんの人、特にジャーナリストがやってきて、混乱するようなことを言わせようとする。でもそれは正しいことじゃないと思う」
「戦いはもっとコース上でするべきだと思う。そしてもちろん、僕らライダーたちは、発言に注意しなきゃいけない。これまでも見てきた通り、言ったことがねじれて伝えられてしまう可能性があるから」
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