ロッシ、マルケスを痛烈非難「彼はこのスポーツをぶち壊した」
アルゼンチンGPのレース中にマルケスと接触、転倒したロッシは、マルケスの行動を痛烈に非難している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ)は、アルゼンチンGPのレース中に2度にわたって他車と接触したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)を非難。「我々のスポーツをぶち壊した」と語る。
MotoGPの今季第2戦として行われたアルゼンチンGP。マルケスはスターティンググリッドでエンジンをストールしてしまった。自ら押しがけをしてエンジンを再始動し、なんとかグリッドからスタートしたものの、この一連の動作が”逆走”と判断され、ライドスルーペナルティを受けてしまう。結局マルケスは隊列の最後尾付近まで落ちることとなった。
ただその後のマルケスのペースは秀でており、次から次へとライバルをオーバーテイク。しかしターン13でロッシを抜こうとした際に接触し、コース外に押し出されたロッシはグラベルで転倒を喫することとなった。マルケスはこの一件の責任を問われ、レース後に30秒のタイム加算ペナルティを受けることになった。
ロッシはレース後、マルケスの行動に不快感を露にした。
「これはすごく悪い状況だ。彼はこのスポーツをぶち壊した。彼はこれまでずっと、ライバルを尊敬することはないんだ」
そうロッシは語った。
「サーキットを時速300kmで走るなら、ライバルに敬意を払わなければいけないし、強くなければならない。そして最大限のモノを発揮しなければならない。しかしこういうことで、もうおしまいだ!」
マルケスはロッシと接触する前にも、アプリリアのアレイシ・エスパルガロと接触し、ポジションを戻さなければならないという指示を受けた。これも加味しロッシは、マルケスが他のライダーを、意図的に転倒させようとしていると非難を続けた。
「今週末、何が起きたのかを見てみよう。ひとつひとつは、誰にでも起こりうることだ。ブレーキをミスすることもあるし、他のライダーにぶつかってしまうこともある。そういうことは起きるよ。それがレースだ」
そうロッシは語った。
「しかし金曜日の朝から、彼(マルケス)は(マーベリック)ビニャーレスと(アンドレア)ドヴィツィオーゾに対してそういうことを行い、土曜日の朝には僕に対して同様のことをした。今日のレースでは、4人のライダーに対して同じことをやったんだ。つまり、彼はそれを意図的にやっている」
「あれはミスなんかじゃない。脚とバイクの間を指し示していた。つまり彼は自分がクラッシュしないことを知っていたんだ。しかし一方で相手はクラッシュする。彼は相手がクラッシュするのを望んでいたんだ」
「こういうことをやり始めるならば、非常に危険になる。なぜなら、すべてのライダーがライバルを尊敬することなくこういうことをレースで行うならば、非常に危険なスポーツになってしまうし、悪い形で終わることになるだろう」
ロッシはレースが終了するとすぐに、チームのスタッフと共にレースディレクションの元を訪れた。そしてロッシは、マルケスが「このように振る舞い続ける」なら、それを防ぐのはオフィシャルの”大きな責任”だと語った。
「僕は怖い。マルケスと一緒に走るのは怖いんだ」
そうロッシは付け加えた。
「今日、サインボードに彼の名前を見つけた時、怖かったんだ。彼が僕の方に向かってくるのが分かっていたから。だからクラッシュしないことを願うことしかできなかった」
Additional reporting by Oriol Puigdemont
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