「子供のように楽しんでいる」中上貴晶、初日トップは交渉からの“開放感”も後押し?
MotoGP第12戦テルエルGP初日トップタイムとなったLCRホンダの中上貴晶。彼は2021年以降の契約延長を決めて以来、バイクを完全に自由にライディングしていると語った。
10月22日(木)、HRC(ホンダ・レーシング)はLCRホンダの中上貴晶と契約を延長したことを発表。今季好調の中上は、MotoGP最高峰クラスで初めて2年契約を結んだうえ、2021年には最新型RC213Vを手に入れることとなった。
そして契約更新発表の翌日から開始されたMotoGP第12戦テルエルGPの初日、中上はこの契約延長が正しかったと見せつけるかのように速さを発揮。まだ1日目ではあるものの、総合トップタイムをマークしてみせたのだ。
中上はユーズドタイヤでのペースも非常に良く、今週末は初表彰台を獲得するビッグチャンスになると考えられる。その点について問われた中上は次のように答え、ベストを尽くすのみだと語った。
「僕はこのチームとなら、結果は出せると信じています」と、中上。
「特に今週末はとても自信があります。昨日、僕は契約更新を発表して、今は完全に開放されたような気持ちですね」
「将来について、契約について考えて話す必要はないんです」
「ですから、何のストレスも感じていないですし、バイクに乗って全ての周を子供のように楽しんでいるだけなんです」
「僕としては、自分たちが表彰台を獲得できるということを示す時なんだと思っています」
「それを達成する唯一の形は、どんな状況でもベストを尽くすことです。結果は、日曜日に出てくれるでしょう」
第12戦テルエルGP初日は、中上を始めとしたホンダ勢が好調ぶりを示した。FP1ではアレックス・マルケス(レプソル・ホンダ)がトップタイムを記録し、FP2では中上のチームメイトであるカル・クラッチローも3番手タイムを記録したのだ。
ホンダは9月に行なわれたミサノテストで、シャシーやサスペンションといったいくつかの新パーツをテスト。それ以来、彼らの走りは改善されているように思える。
モーターランド・アラゴンはホンダにとって相性の悪くない舞台でもある。しかしクラッチローはホンダが強さを増してきていることは、単にライダーが良い走りをしているからだと考えている。
「ホンダがこのサーキットと相性が良い? 僕はそこまでとは思わないけどね」
クラッチローはそう語る。
「僕はライダーがより良いライディングをしているんだと思っている。アレックスもタカもだ。先週から僕も良くなっていると感じているし、だからさらにプッシュできるようになったんだ」
「だけど色んな人たちは『ホンダ(のマシン)が改善した』と言っている。でも僕にしてみればそうじゃない」
「現時点で、僕ら(ホンダ勢)はこのサーキットで速い。でも先週はアレックスが違いを生んでいたと思っているし、今日もまたアレックスが速かった。タカも本当に速かった。違いを生んでいるのはライダーだと僕は思うよ」
「タカのFP1のペースは、“もしそのギャップを全員に対してキープすれば”の話になるけど、彼はレースで11秒差で勝つことになるだろう」
「知っての通り彼のバイクは先週から何も変わっていない。突然新しいバイクを手に入れたりしたわけじゃないんだ」
「この6年間見てきたように、ホンダのライダーは本当にアグレッシブにバイクに乗らなければ、速く走らせるのは難しいんだ。そして、彼らはその点でいい仕事をしているということだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。