中上貴晶「最も思い出深いレースはMoto2初優勝」グランプリ通算200戦越えの日本人は初

LCRホンダの中上貴晶は、2021年のMotoGP第13戦アラゴンGPで、日本人ライダーとして最多となるグランプリ通算200戦出走を達成した。MotoGPクラスでは4年目のシーズンを迎えている中上だが、キャリアで最も思い出に残っているレースはMoto2での初優勝だったという。

Yuki Tsunoda, Takaaki Nakagami

Yuki Tsunoda, Takaaki Nakagami

Red Bull Content Pool

 ロードレース世界選手権MotoGP、その最高峰であるMotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダーが、中上貴晶だ。彼は2018年にLCRホンダから最高峰クラスへ昇格して、今年4年目のシーズンを迎えている。

 そんな中上は、今シーズン第13戦アラゴンGPで、日本人ライダーとしては初となる通算200戦出走を達成した。

 チャンピオンシップ史上、通算200戦以上出走したライダーは、中上で42人目。現在のMotoGPでは下位クラスを含めて9人のライダーが200戦以上の経験を持っている。

 なお日本人ライダーとして中上の200戦に次ぐ出走数となっているのは、2009年の250cc王者であり、現在はHonda Team Asiaの監督を務める青山博一だ(175戦)。

 125cc、Moto2クラス、そしてMotoGPクラスと3つのクラスで200戦を戦ってきた中上。これまでで最も思い出に残っているレースは何だったのか? レッドブルのイベントに登場した中上にmotorsport.comがそう尋ねると、彼はMoto2クラスでの世界選手権初優勝だったと語った。

「僕にとって素晴らしい思い出といえば、2016年、Moto2クラスで初優勝したオランダGPでしたね」と、中上は言う。

2016年オランダGP 1s中上貴晶、2ndヨハン・ザルコ、3rdフランコ・モルビデリ

2016年オランダGP 1s中上貴晶、2ndヨハン・ザルコ、3rdフランコ・モルビデリ

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

1st 中上貴晶

1st 中上貴晶

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

ウィニングラップで喜ぶ中上

ウィニングラップで喜ぶ中上

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

ウィニングラップで喜ぶ中上

ウィニングラップで喜ぶ中上

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

中上貴晶(Honda Team Asia)

中上貴晶(Honda Team Asia)

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

2020MotoGPテルエルGP予選/ポールポジション獲得

2020MotoGPテルエルGP予選/ポールポジション獲得

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

Takaaki Nakagami, Team LCR Honda

Takaaki Nakagami, Team LCR Honda

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

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「決して忘れられないです。あれは夢が叶った瞬間でした。MotoGPクラスではありませんでしたけど、世界選手権で勝ったというのは、僕が“他の誰よりも速かった”ということです。素晴らしい感覚ですよ」

「初優勝というのはいつでも素晴らしい思い出になりますね」

 そう語った中上。ただMotoGPクラスで初めてポールポジションを獲得した2020年のテルエルGP(モーターランド・アラゴン)も、同様に記憶に残る一戦だったと語っている。

「去年、MotoGPテルエルGPで、初のポールポジション獲得したときもそうでした。(決勝レースのある)日曜日ではなく、予選でしたけどね。ですがまた“自分が誰よりも速い”ということですから。あの予選は素晴らしかったです」

「Moto2での初優勝、そしてMotoGPでの初ポールポジションは同じような感覚でしたね。あの瞬間のフィーリングは素晴らしいものです。ですから、またそうしたモノを達成して、何度も味わえればと思っています」

Additional reporting from Luke Smith

 

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