一体何回の転倒が発生したと思っている! 聞きたいかね?……MotoGP2022年シーズンは『1106回』だ
全20戦で行なわれたMotoGP2022年シーズンの、各クラスの転倒回数レポートが明らかにされた。MotoGP、Moto2、Moto3の全クラス合計では実に1106回もの転倒が記録された。
MotoGPの2022年シーズンは新型コロナウイルスの影響も少なくなり、アジア・オセアニアラウンドも復活。全20戦と過去最多のレース数で争われるシーズンとなった。
先日、MotoGP公式サイトではこの2022年シーズンの転倒レポートを公開。MotoGP、Moto2、Moto3の各クラスでの転倒回数が明らかになった。
レポートによると、2022年シーズンの全転倒回数は実に1106回(1戦あたり55.3回)にも及んでいる。なお全18戦だった2021年は950回であり、過去5年の平均では、2018年の56.7回/1戦に次ぐ数値となっている。
最高峰のMotoGPクラスは、全部で346回の転倒を記録。なお3クラスのうち最も転倒が多かったのは、Moto2クラスの428回だ。Moto3クラスは343回となっている。
MotoGP.comではグリッドポジションの重要性が高まっていることから、予選組分けに関わるFP2とFP3での転倒が際立っているとして分析されている。
■最も転倒したライダーは?
では、MotoGPクラスで今年最も転倒し、サーキットの舗装やグラベルと仲良くしていたのは誰だったのか? Motorsport.comは各ライダーの転倒回数を集計し、それを割り出した。
栄えある(?)転倒回数トップとなったのは、2022年にMotoGPクラスへRNFからデビューした、ダリン・ビンダーだった。転倒回数は27回でその他のライダーを寄せ付けていない。
ただ、ビンダーに関しては情状酌量の余地も大きい。彼はMoto3クラスから飛び級で最高峰クラスに参戦しているのだ。Moto3とは比べ物にならないモンスターマシンをライディングしなければならないことを思えば、こうして転倒回数が増えたことも納得できる。
なおビンダーは1年限りでRNFのシートを喪失。2022年はMoto2クラスへ参戦する予定となっている。
転倒回数第2位は同じくルーキーのマルコ・ベッツェッキ(VR46)。全23回の転倒を喫しているが、レース中の転倒は少なめでリタイアは3回に留まっている。
そして同率3位はレプソル・ホンダのポル・エスパルガロと、LCRホンダのアレックス・マルケスだった。回数は21回で、4位にはマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も18回で続くなどホンダ勢の75%が上位の転倒回数となってしまった。
なお今季はグレシーニで大活躍を見せたエネア・バスティアニーニも、18回の転倒を記録している。ただ、シーズン1/3近くを欠場していたマルク・マルケスの存在を考えれば、マシなほうかもしれない。
2022年シーズンは前述のように転倒回数が多いシーズンとなった。ただ、今年はポルトガル、フランス、日本、タイ、マレーシア、オーストラリアと雨に見舞われる機会も多かったことも、その要因のひとつだと考えられる。
2023年シーズンは、さらにレース開催数が増え史上最多の21戦が予定されている。さらにMotoGPクラスは土曜日にハーフ距離のスプリントレースも実施されるようになるため、今年以上に転倒回数が増えるかもしれない。新フォーマットでライダー達がどんな走りを見せてくるかは、注目のポイントだ。
MotoGPクラス 2022年クラッシュ回数トップ10
ライダー | 回数 |
ダリン・ビンダー | 27 |
マルコ・ベッツェッキ | 23 |
ポル・エスパルガロ | 21 |
アレックス・マルケス | 21 |
エネア・バスティアニーニ | 18 |
マルク・マルケス | 18 |
ヨハン・ザルコ | 18 |
ホルヘ・マルティン | 15 |
フランチェスコ・バニャイヤ | 14 |
アレイシ・エスパルガロ | 14 |
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