MotoGP 最速ライダーの肖像
Akira Nishimura
世界最高峰の2輪ロードレース、MotoGP。むき出しの身体で、時速350キロメートルを超える超高速世界で最速を競うライダー達の姿は、世界中で人気を博している。
2021年4月、集英社新書からモータースポーツジャーナリスト西村章氏の『MotoGP 最速ライダーの肖像』が刊行された。
近代のMotoGPにおいてチャンピオンに輝いたライダー、惜しくも届かなかったライダー、そして日本人ライダー……全12人のライダーの勝利への執念とその素顔を、20年間取材を続けてきた西村氏が描き出した。
本書の原型となっているのは、集英社のスポーツ総合雑誌スポルティーバのウェブサイト連載記事。9度のチャンピオン獲得経験を誇るバレンティーノ・ロッシを始めとしたチャンピオン、そしてそれに準ずる実績を残してきたライダーを取り上げてきた連載に大幅に加筆修正を施した上での書籍化となっている。
今回の書籍化にあたり、2020年シーズンのMotoGP王者であるジョアン・ミルの章が書き下ろしとして掲載。スズキ創業100周年の節目の年にタイトルを獲得した若きライダーの素顔にも迫っている。
本書の魅力は端的に言って、2000年代から現在に至るまでの近年のMotoGPライダーたちの“人間的”な側面へのフォーカスであろう。
長年MotoGPを追いかけてきたファンにとっては懐かしくもあり、近年MotoGPに興味を抱いた新規ファンにとっては、史上の名ライダーたちの表情を伺うことができる……そんな1冊となっている。
『MotoGP 最速ライダーの肖像』著 西村章/集英社新書(集英社公式)
第1章 バレンティーノ・ロッシ/第2章 ニッキー・ヘイデン/第3章 ケーシー・ストーナー/第4章 ホルヘ・ロレンソ/第5章 マルク・マルケス/第6章 ジョアン・ミル/第7章 ダニ・ペドロサ/第8章 マルコ・シモンチェッリ/第9章 アンドレア・ドヴィツィオーゾ/第10章 加藤大治郎/第11章 玉田誠/第12章 中野真矢』
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