写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年でMotoGP参戦3年目を迎えているLCRホンダの中上貴晶。彼はまだ来季の契約が決定していないライダーのひとりだが、既に契約延長はほぼ固まっており、残るは細部の調整のみという状況のようだ。
中上は7月にMotoGPクラスのシーズンが開始されると、昨年から大きくパフォーマンスを改善した姿を見せた。特にスティリアGPでは赤旗中断の不運が無ければ表彰台は確実といった速さを見せ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が怪我によって不在で苦戦気味なホンダ陣営を引っ張る存在感を示していた。
しかし、既に2020年のMotoGPの各チームのシートは大半が決定済みの中、10月中旬となっても中上の契約延長は発表されていない。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(現ドゥカティ)といった有力ライダーがシートを探していること、そして実質的に残る最後の有力チームであるLCRがラインアップを決定していないことに、ヤキモキしていた日本人ファンも多いはずだ。
10月16日(金)からはモーターランド・アラゴンで第11戦アラゴンGPが開催されるが、週末を前にインタビューに応えた中上は既に契約の大部分は固まっており、細部を詰めるのみの状況だと語った。
「ミサノ戦以降、HRC(ホンダ・レーシング)そして桒田さん(桒田哲宏/HRCレース運営室室長)と将来の契約について話し合いをしていました。そして、99.9%LCRチームに残留します」
「ただ詳細についてを詰めていくことになりますが、話はとてもシンプルです」
「僕、そしてホンダも凄く急いでいるわけではありません。知っての通りレースに次ぐレースで桒田さんもとても忙しいんです」
「通常、レースウィーク中にはこのことについては話していません。僕も週末に集中したいですから」
「以前も話したように、僕たちは急いでいません。それに(残る)詳細は明確ですし、最後の部分を待っているだけです。それもまもなく片がつくでしょう」
残り0.1%の部分……それは2021年に使用するバイクの年式がどうなるかという部分のようだ。中上はホンダ勢で唯一型落ちのRC213Vを使用しているライダーで、9月のミサノテスト後には「可能なら最新型に乗りたい」と語るなど意欲を見せていた。
今季の活躍を考えると最新型が供給されてもおかしくないが、実際に中上によれば最新型バイクの供給を受ける方向で話が進んでいるという。
「難しい質問ですね。チームに関しては何かが変わるとは聞いていませんし、全く同じメンバーだと思います」
来季契約に向けて残る問題は何なのか、それを問われた中上はそう答えた。
「それから、バイクですが最新のモノになるだろうと思っています。ですが僕らはまだそれについて話し合っていますし、他にも細部を修正する必要があります。ですが、ほんの小さなモノです」
なおLCRホンダのもうひとつのシートには現レプソル・ホンダのアレックス・マルケスが移籍してくることが決定済みだ。
Additional reporting from Gerald Dirnbeck
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