中上貴晶「クラッチローの引退は寂しい……」デビューからチーム共にした“兄貴分”に感謝
2020年限りでMotoGPの現役を退き、来季はヤマハテストライダーとなるカル・クラッチロー。2018年にMotoGP昇格以来、彼とチームを共にしてきた中上貴晶が、僚友について語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年11月、LCRホンダのカル・クラッチローは2021年シーズンにヤマハテストライダーに就任することが発表された。これでクラッチローは2011年より10年間に及んだMotoGPキャリアを終えることになった。
クラッチローのチーム離脱は、LCRホンダにアレックス・マルケスが加入することが発表された今年のシーズン再開前の時点で明らかとなっていたが、当初クラッチローはドーピング疑惑で揺れるアンドレア・イアンノーネの後任としてアプリリアに加入すると考えられていたため、現役を続行することになると見られていた。
しかし11月13日、ヤマハは2021年にクラッチローとテストライダー契約を結んだと発表。クラッチローはアプリリアでの現役継続ではなく、テストライダーという道を選んだことが分かった。
個性豊かなMotoGPライダーたちの中でも、その鋭い舌鋒もありひときわ目立つキャラクターをしていたクラッチロー。彼の現役引退に何を思うのか、MotoGP昇格当初から3年間チームを共にしている中上貴晶に質問が飛んだが、彼は「寂しい」とその気持ちを明かした。
「カルについてですが……すこし寂しいですね」と、中上は言う。
「彼と共に過ごした時間はとてもいいものでした。彼が助けてくれなければ、僕はもっと苦戦していたでしょうね」
「彼は素晴らしい人です。感謝を伝えたいですし、ホンダから離れてしまうのは寂しいです」
中上は2018年にLCRホンダからMotoGPへ昇格を果たしたが、当時クラッチローは中上に対し親身にアドバイスを送ってくれたという。たとえチームメイトであろうとライバルである関係を考えれば、ルーキーにとってとてもありがたいことだったはずだ。
「3年前、Moto2からMotoGPに上がってきた最初の時に彼はとても僕のことを助けてくれました。普通、テストやシーズン中に助けてくれるなんてことは見たことがないですよ」
中上はそう語る。
「『こんな感じだ』とか『MotoGPマシンの感じはどうだ?』とか、気にかけてくれるんです。コース上で彼を見つけると後追いさせてくれたりもしましたから」
「それで僕はなんて良い人なんだと好きになりました。数ヵ月後にはカルはジョークばっかり話すんだなと分かりましたけどね!」
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