ピアノ×バイク、ヤマハだから出来る異色のコラボ。ザルコがピアノを披露

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ピアノ×バイク、ヤマハだから出来る異色のコラボ。ザルコがピアノを披露
執筆: 松本 和己
2018/10/17 8:54

ヤマハとヤマハ発動機の合同イベント「Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST - 」が開催され、ロッシらMotoGPライダーらが一堂に会した。

 いよいよ今週末に迫ったMotoGP日本GP。MotoGPライダーが続々と来日しているが、そんな中でヤマハが異色のイベントを開催した。

 ピアノを始めとした楽器以外にも様々な事業を展開するヤマハと、バイク製品を製造しモータースポーツ活動を行うヤマハ発動機は、異なる企業ながら「感動を創り出す」という共通信念の下、「Two Yamahas, One Passion」をテーマにブランド価値向上を目指してきた。

 その一環として、今回のイベントにはテクノも演奏する異色のピアニスト、フランチェスコ・トリスターノとMotoGPライダーであるヤマハファクトリーのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレス、テック3・ヤマハのヨハン・ザルコとハフィス・シャーリン、日本GPへのスポット参戦が決まっている中須賀克行(YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が登壇した。

 感動という日本語の意味を知っているかと訊かれたロッシは「大体分かっている、常にヤマハが使う言葉だよね」と答えた。

「感動を生むには、観客との関係性が大事なんだ。サーキットには多くのファンが来てくれる。僕たちは努力して、彼らの大きな応援に応える責任や義務があるんだ」

『ピアニストとライダーの感性の融合』がテーマの今回のイベントを前に、トリスターノは8月のチェコGPを訪れ実際にレースを観戦したという。

 トリスターノは「ライダーがグリッドで準備する姿をみて、共感したんだ。メンタルの準備をするのは、ピアニストと似ているし基本なんだ。グリッドでの集中とレースに臨む姿が印象的だった」と語った。

 トリスターノはそこでインスピレーションを受け、『Time Grid』という新曲を製作。今回のイベントで、世界で初めて新曲が披露された。

 椅子に座らずヤマハのグランドピアノの前に立ったトリスターノが演奏をスタート。曲の序盤はグリッドでライダーが集中しているような静かな旋律。曲が進むにつれて電子ピアノなども駆使し、激しくバトルを繰り広げるライダーたちの情熱が表現された。

 曲を聞き入っていたビニャーレスは、感想を訊かれると「グリッドでリラックスし、集中している場面が思い起こされた。そのあとは実際にレースに参加しているような印象を受けた」とコメント。

 ロッシも「とても気に入った。グリッドにいるときは嵐の前の静けさで、音は自分の耳に入ってこないんだ。レースでは、速い時とそうじゃない時は全然違うんだ。良いレースをしている時はポジティブな気持ちだけだけど、悪い時は集中を保つのが大変なんだ」と話した。

 そして、ある意味今回のイベントに最も適役だったのは、趣味でピアノを引いているというザルコだろう。MotoGPとピアノの関連性を、実際に体験したのだという。

「あくまでピアノは趣味で、実家で14、5歳の時に始めた。家を出てからはあまりしてなかったけど4、5年前から再開した。家にTVがなかったからピアノを引いていたんだ。友達と集まった時にピアノを演奏したりするよ。歌はあまり上手くないからね」

「Moto2時代には弾けなかったフランスの曲があるんだけど、MotoGPに来てそのスピード感に慣れたら、弾けるようになったんだ」

 そうなると当然、ザルコがその腕前を披露する展開に。恐る恐るピアノの前に座ったザルコだが、流れるように演奏を開始。その高い実力で、会場のファンを魅了した。

 イベントの最後にバイクとピアノ、それぞれ自分にとってどんな存在かと訊かれたロッシとトリスターノ。

 ロッシは「バイクをただの金属の塊だとは思っていないんだ。バイクが変わっても、それが持つ魂は引き継がれている。バイクとしっかり繋がった状態が重要で、100%の力を引き出すためにはそれが重要なんだ」と語った。

 トリスターノも「自分が音楽家になるんだということは小さい時からなんとなく感じていた。音楽は人生の一部だし、楽器は自分の延長だ。ヤマハのピアノは最高だと思っているけど、新しい楽器が出てもその魂は引き継がれる」と共感を示していた。

 フォトセッション中も、積極的にコミュニケーションをとっていたロッシとトリスターノ。ライダーとピアニストの意外なほどの親和性に驚かされた、まさにヤマハにしかできない貴重なイベントだった。

Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -

Two Yamahas, One Passion - RIDERS MEET PIANIST -

Photo by: Motorsport.com / Japan

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シリーズ MotoGP
執筆者 松本 和己
記事タイプ 速報ニュース