雨で翻弄サンマリノ、勝利したマルケスは「最速じゃないけど最も賢かった」とアコスタ語る
ペドロ・アコスタはMotoGPサンマリノGPを勝利したマルク・マルケスについて「最速ではなかったが最も賢かった」と評している。
ミサノ・サーキットで開催されたMotoGPサンマリノGPの決勝で勝利したマルク・マルケス(グレシーニ)について、GASGASのペドロ・アコスタは「最も賢かった」と評価している。
サンマリノGPの決勝日は天候が前日までの晴天から崩れ、MotoGPクラス決勝レース前からぽつぽつと雨粒が落ちるコンディションへ。マシンの乗り換えが許可された状態でレースが始まった。
レース中盤を前に雨脚が一度強まった際、ステイアウトを選んだトップのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)らのグループは雨でペースが落ちたことをきっかけに後続からギャップを縮められた。そして、雨が影響を与えている難しいコンディションで一気に前を狙ったのがマルケスだった。
マルケスはリスクを負ってライバルたちをオーバーテイクしていき、9周目に先頭へ浮上。その後は雨量が少なくなりコンデイションも改善していったが、2番手のバニャイヤを相手に有利にレースを進め、最後は3秒差をつけてアラゴンGPからの2連勝を達成した。
このマルケスの走りをアコスタは「最速ではなかったが最も賢かった」と評している。
「彼は今日、このクラスで最速ではなかったけれど、最も賢かった」
「最速の人が勝つとは限らず、レースを無駄にしてしまう人もいた。マルティン(ホルヘ・マルティン/プラマック)は(乗り換えを選んだことで)チャンスを捨ててしまった」
「これは僕の考えだけど、ペッコ(バニャイヤ)はマルティンが下がったのを分かっていて、(マルケスに負けて)5ポイントを失うことも大惨事というわけではなかった。さっきも言ったけど、マルクは今週末最速ではなかったけれど、最も賢かった」
なおアコスタ自身は、序盤に3番手で表彰台争いに加わっていたものの、転倒してしまったことでそのチャンスを喪失。その後マシンの乗り換えも行なったため、ラップダウンでの17位となった。
アコスタは結果こそ残せなかったものの、サンマリノGPのレースウィーク自体はポジティブなものだったと振り返っている。
「レースは走りきれなかったけれど、全体的に今回のグランプリはとても競争力があった。常にトップ10に入れていたし、ペース面でも競争力が最もあったグランプリだったよ。だから悪い週末だったとは言えないし、とてもポジティブだった」
「クラッシュはしてしまったけど、競争力はあった。序盤には表彰台争いにも加わっていけたんだ。レースはいいスタートを切れていたし、前日(スプリントレース)よりも良くなっていた。次のレースに向けて改善すべきことも把握できているよ」
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