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重大事故発生も、“MotoGP選手会”発足の方向には進まない? アコスタ「僕らはかなり自己中なんだ」

ペドロ・アコスタは、MotoGP選手会組織の結成は依然として難しいと考えている。

Pedro Acosta, Red Bull KTM Factory Racing

 転倒によって複数のライダーが負傷したMotoGPカタルニアGPを受け、再びライダーの安全性が議論の的となっている。KTMのペドロ・アコスタは、2度の赤旗中断を経て三度レースが行なわれるべきではなかったと主張する一方、こういった問題について話し合うMotoGPライダーの組織が発足するとは思っていないという。

 MotoGPでは、参戦メーカーやチームによって組織された団体(それぞれMSMAとIRTA)が存在するが、ライダーの利益を守るための統一した団体は存在しない。

 ただライダーたちは毎週末の安全委員会で意見を述べる機会が与えられているが、その出席率は低く、ホンダのルカ・マリーニとドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはこのことについて苦言を呈していた。カタルニアGPの前のフランスGPには、マリーニ、バニャイヤ、ジャック・ミラー(プラマック)の3名しか参加していなかった。

 このことについて意見を求められたアコスタは、こう語った。

「こういう大きな出来事だったり、去年のマレーシアのMoto3のような出来事があった時には、多くのライダーが団結するんだ」

「例えばサーキットに新しいパンプができたとかの理由で、毎週(安全委員会に)行く必要はないと思っている。昨日のような出来事も、セーフティコミッションの会議で防げたとは思えない。結局のところは、自分たちがどこまでリスクを負うかを自分たちで決めるしかないんだと思う」

 MotoGPにも、F1のGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のような選手会組織が必要かとmotorsport.comが尋ねると、アコスタはこう答えた。

「F1の仕組みがどうなっているか正直よく知らないんだ」

「僕たちはショーの一員なわけだけど、その中心にいるだけじゃなくて、その周りで何が起きているかも見ないといけない。でも、まだ全然時間が経っていない中で解決策を探すのは難しい」

 ただアコスタも既にMotoGPにおけるトップライダーのひとりとなっている。そういった立場からは、より大きな役割を果たすことが期待されている。

「これは何事にも言えることだけど、他の20人がそうすると言うなら、僕も従うしかない」

「これは僕には当てはまらないけど、タイトル争いを繰り広げているライダー、例えばマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)なんかはひとつの例だろう。例えば、彼が昨日のレースにでたくないと思ったとしても、他のライバルがグリッドに並ぶというなら、彼も続いていただろう。人生の夢を追いかけているんだから、ライバルが行くなら行くしかない。だから(レースを中止するには)20人全員が毅然としてレースはしない、と言わなくちゃいけない」

Pedro Acosta, Red Bull KTM Factory Racing

Pedro Acosta, Red Bull KTM Factory Racing

Foto de: Gold and Goose Photography / Getty Images

 アコスタのこうした発言が、まさにライダー同士の団結の必要性を裏付けている。しかしアコスタは”自己中心的”な自分たちライダーにそれは難しいと続けた。

「とても複雑だ。週末ごとに、ひとりはとてもいいチャンスを得るライダーがある。そして、もしレースの2時間前に何かがあって、僕らがレースをしないと言っても、調子の良い週末を過ごしているなら、レースに出たいだろう。僕でもね」

「ライダーについて、みんながそう思ってるかどうかは知らないけど、みんな自己中心的だということは理解しておく必要がある。常に大きなインパクトを残せるチャンスを狙っているんだ」

 またレースから1日経って、カタルニアGPの再開は必要無かったという考えは変わったかと問われると、アコスタは「昨日と同じ考えだ」と答えた。

「3レース目は必要無かった。ハーフポイントで成立させるべきだった。3レース目をスタートさせるのは、運命へ挑戦するようなものだったよ。既にあれほど深刻なインシデントが起きていたんだから、3回目のスタートを切る必要はなかった。その考えは今も変わらない」

 なおジョアン・ミル(ホンダ)やエネア・バスティアニーニ(テック3)など一部のライダーからは、カタルニアでは問題が頻発するターン1からターン2の解決策として、スタート位置をターン1側に寄せることで、時速300kmでブレーキングポイントに近づくことを避けるのはどうかというアイデアも挙げられている。

 これに対してアコスタは「なんて解決策だ!」と反論する。

「ライダーをターン1により近いところからスタートさせたとしても、スタートがゴチャゴチャしたものになればここでもハンガリーと同じようなことが起きるだろう。解決策だとは思わないよ」

「ザルコに関しては本当に不運だったと思う。足が別のバイクに挟まれるなんて本当に厳しいことだし、運が悪すぎる。アレックスに関しても同じだ」

「ターン2でバイクがウォールにぶつかっているのは本当だし、ホルヘ・マルティン(アプリリア)がクラッシュしたターン12でもそうだったのは分かる。でもバルセロナは、全体的にはかなり安全だと思う」

「さらにひどいコースもあるんだ。ここは少なくともグランドスタンドを下げてランオフを広げることもできる。例えばヘレスなんかは、僕が1年目にクラッシュしたターン7とかは、最終コーナーがその裏にあるから外側にランオフを広げることもできないからね」

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