アルデゲルはドゥカティ陣営残留へ。契約オプションを行使……グレシーニからVR46に移籍も、待遇はファクトリーライダーと同等か
グレシーニが2027年のMotoGP参戦に向けてドゥカティと合意に至っていない中、フェルミン・アルデゲルは来季VR46に移籍する見込みだ。
グレシーニのフェルミン・アルデゲルは、850cc時代に突入する2027年のMotoGPでVR46に移籍する見通しだ。
ブラジルGPのパドックで明らかになったところによると、アルデゲルは来季に向けてドゥカティとの契約を更新する方向で交渉をまとめており、契約条件は従来から大きく改善される模様。その一環として、来季はバレンティーノ・ロッシ率いるVR46に加入することになる。
故ファウスト・グレシーニが創設し、現在は妻のナディア・パドヴァーニが率いるグレシーニもドゥカティ陣営の一角であり、今季はアレックス・マルケスとアルデゲルを起用しているが、来季はふたりともチームを離れることになりそうだ。アレックス・マルケスもドゥカティファクトリーチーム入りが確実視されているペドロ・アコスタの穴を埋める形で、KTMに移籍することで合意間近と言われている。
そんなグレシーニは来季に向けて、ライダーだけでなくマシンの供給契約も確保できていない状況にある。ドゥカティのサテライトチームとしての残留が決まっていないのだ。
motorsport.comの取材によると、グレシーニとドゥカティの交渉は現在も継続中だが、ドゥカティ側の条件は、グレシーニが用意できる予算とかけ離れているようだ。
2027年のMotoGPは技術規則が刷新され、850ccのエンジンと新型マシンが導入される。したがって来季ドゥカティ陣営として参戦する全チームが同一仕様のマシンを使用する。つまり旧来のようにサテライトチームの一部ライダーが型落ちのバイクを使うことは許されず、必然的にコストが上昇している。
一方で、選手権プロモーターであるMotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループ(旧ドルナ)は、メーカー協会(MSMA)との間で、年末に期限を迎える5年契約の更新に向け交渉を続けている。この契約によって各チームへの分配金が決定されるため、グレシーニはその内容を踏まえて、ドゥカティとの交渉やライダー契約に使える資金を把握することになる。
そうした状況の中で、VR46はすでに動きを進めていた。彼らはルカ・マリーニが2023年シーズンをもってホンダへと移籍した際、後任として当時Moto2で活躍していたアルデゲルの獲得を狙っていたが、3年越しにそれが叶うことになる。
2025年にMotoGPデビューを果たしたアルデゲルは、ドゥカティと2年+2年オプションの4年契約を結んでいた。この契約には2年目終了時点での解約条項があったが、彼は他のファクトリーチームからのオファーがあったにもかかわらず、これを行使しない意向だ。
motorsport.comが得た情報によると、アルデゲルは2028年まで残っているオプションを全うすることでドゥカティと完全合意に達しており、給与およびボーナスも大幅に増額される見込みだ。
情報筋は「まだ正式な契約書にはサインしていないが、口頭では合意している。フェルミンはさらに2年間ドゥカティに残る。ファクトリーチームとの契約で、VR46からの参戦となるが、マシンや待遇もファクトリーライダーに準じたものとなる。アップデートもファクトリー勢とほぼ同時に受ける」と明かした。
また、VR46のもうひとつのシートについては現時点では非常にオープンな状況であり、チームマネージャーのパブロ・ニエトは、現所属のファビオ・ディ・ジャンアントニオとフランコ・モルビデリに加え、将来性ある若手ライダーたちも候補に挙がっていると語った。
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