苦戦エスパルガロ、タイトル争いから脱落「悪夢のようだった。狂ったようにプッシュしたけど無理だった」
アレイシ・エスパルガロはMotoGPマレーシアGPで10位と苦戦。タイトル争いからは脱落してしまったが、今回のレースでマシンを乗りこなすのは本当に難しく、悪夢のようだったと振り返っている。
MotoGP第19戦マレーシアGPでアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は上位入賞を逃し、タイトル争いから脱落した。彼はこの終盤戦は悪夢のようだったと苦しい戦いを振り返った。
エスパルガロはタイトル争いのチャンスを残すためには、上位フィニッシュが必須の状態だったが、予選で上位グリッドを確保できず、レースでも苦戦。11番手でのフィニッシュが精一杯だった。
10番手フィニッシュのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)に3秒のタイムペナルティが科されたため、結果的に10位に繰り上がったものの、タイトル争いはここで脱落。最終戦バレンシアGPではランキング3位をエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)と競う形となった。
「ここ数戦、僕らはパフォーマンスを本当に発揮できていなかった。マシンを走らせていても悪夢のようだった」
レースを振り返ったエスパルガロはそう語る。
「今シーズン前半は素晴らしかった。僕らはとても強かったし、速かったからね。でも今、直近数レースでは何が起こっているのかわからないけど、とても遅くなってしまっている」
「チャンピオンシップ3位のためにも、できるだけ多くポイントを確保しようとやれることは全てやったけど、本当に難しかった」
「ニュータイヤで全然グリップが無くて、2周目にコースオフしてしまったんだ」
「ミスをしてしまって、できるだけポジションを取り戻そうとしたけど、今日はオーバーテイクが凄く難しかった。4~5つくらいは取り戻せたけど、(プラマックのヨハン・)ザルコは抜けなかった」
エスパルガロは、今回これ以上の結果を出すことは不可能だったと語る。
「凄く遅かったね。バイクはストレートでとても、とても遅くて、最初からグリップも無かった。信じてほしいんだけど、僕はあらゆることを試したんだ」
「最終ラップまで狂ったようにプッシュしていた。1ポイントであれランキング3位に向けて必要なのは分かっていたからだ。でも、十分じゃなかった。レース全体ですごく遅くて、ここ4レースは悪夢だった」
エスパルガロは「メカニカルグリップが無くて、パワーも欠いていた」と、付け加える。
「何故なのか、その理由を探っているけど、正直に言って分かっていない。100%技術的な問題だと思う。ライダーふたりが同じ問題を抱えていて、ヨーロッパラウンドのように輝くなんて不可能だった」
「バルセロナでの表彰台から、今ではトップ10にすら入れていない。信じられないよ」
苦しい状況に追い込まれているエスパルガロとアプリリアだが、彼は最終戦バレンシアで上位に舞い戻るためにも、早急にこの問題を解決したいと語った。
「バレンシアだけじゃなく、将来のためにも何が起こっているのかを解明することがとても重要になってくる。バレンシアでは良い結果を出したいと思うし、何か(答えを)見つけられるといいね」
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