アレイシ・エスパルガロがレーススチュワードに怒る「彼らがいる意味はない」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロはMotoGP第10戦スティリアGPでレース中にマルク・マルケスのオーバーテイクが理由でコースアウトを余儀なくされたのにも関わらず、マルケスにペナルティを科さなかったレーススチュワードに対し、怒りを露わにした。
Aleix Espargaro, Aprilia Racing Team Gresini
Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第10戦スティリアGPのレーススタート直後、第1コーナーでアプリリアのアレイシ・エスパルガロをコースアウトさせた。
その後、レースはエスパルガロのチームメイトであるロレンソ・サヴァドーリとKTMからワイルドカード参戦をしたダニ・ペドロサの衝突により、赤旗中断となった。
その赤旗中断に伴いピットに戻る際、エスパルガロはマルケスに対し怒りを露わにした。しかし、再びレースが再開された第1コーナーでまたしても接触があり、エスパルガロはマルケスに押し出されてコースアウトをせざるを得ない状況になった。
エスパルガロは今レースをエンジントラブルによってリタイアしたものの、彼の怒りはレーススチュワードの対応に向けられた。また、レース中コースアウトをした原因となるマルケスに対しては、「毎戦彼はこのようなオーバーテイクをしている」という理由で、責めることはなかった。
「マルケスに関して責めるつもりはない。意味がないんだ。『マルクはマルク』だからね」
エスパルガロはこのように述べた。
「彼は過去10年、どのレースでも同じようにオーバーテイクしている」
「僕が非難したいのは、レーススチュワードだ。彼らはレースではなく、最終日のオリンピックを見ていたのかもね」
「マルケスはレース中の行動を自分で決めたのだから、誰が何をしようが自由だ。だけど、スチュワードはペナルティを科さなければいけない」
「僕が言いたいことは、他にスペースがないところで彼がぶつかってきたということだ。特に1回目のレースでは腕に強くぶつかってきた。それで僕はコースアウトさせられたんだ」
「あれはラッキーだったよ。なぜなら、リンス(アレックス・リンス/スズキ)がそこにいたけど、大クラッシュになりかねなかったからね」
「2回目もそうさ。レースディレクションが何かしてくれるか待ってみたいと思う。なぜなら、あのような行動を見たら、ペナルティを科すものだからさ」
「だから僕たちにはルールがある。僕が一番腹立たしいのは、あるライダーが他のライダーを転倒させた時にだけ、ペナルティが科せられるということだ。だけど、ペナルティはその行動に科すものであって、(転倒させたかどうか)結果は関係ない」
「もし僕が、リンスにぶつかって2人とも転倒をしていたら、それは『転倒』(ペナルティ対象)になる」
「でも今日は、誰も転倒してないからペナルティはない。だとしたら、何のためにスチュワードはあるのか。意味をなさないのなら必要ないね」
エスパルガロはまた、スチュワードとライダーの間のコミュニケーション不足を取り上げ、『これは”勝てない戦争”だ』とした。
「僕は彼らの仕事について何もわからない。ライダーとスチュワードとの間にはコミュニケーションがないんだ」
このようにエスパルガロは付け加えた。
「僕は彼ら(スチュワード)を非難する。全ライダーはセーフティコミッションにいるのに彼らはいない。だから彼らと話をすることができないし、全員がペナルティを知っているわけじゃない。イライラするけど、これは僕たちに勝ち目のない戦争なんだ」
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