“引退済み”ペドロサが表彰台争いも、現役ライダーが遅い訳じゃない? アレイシ・エスパルガロ「ダニが普通じゃないだけ」と絶賛
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGPサンマリノGPでワイルドカード参戦ながらも表彰台争いを演じたダニ・ペドロサを称賛。ただ、現在のグリッドのレベルが低いとは考えていない。
MotoGPサンマリノGPでワイルドカード参戦ながらも4位入賞を果たしたダニ・ペドロサ。そんな彼に称賛を贈る関係者は多く、アプリリアのアレイシ・エスパルガロもその例に漏れない。
ミサノ・ワールドサーキットで開催されたサンマリノGP。スプリントと決勝両レースでポール・トゥ・ウィンを達成したホルヘ・マルティン(プラマック)と並び、この週末のもうひとり“主役”を挙げるとすれば、それはペドロサだろう。
今月38歳になるペドロサはサンマリノGPで、テストライダーを務めるKTMから今季2度目のワイルドカード参戦。現役引退から4年以上が経過しているものの、スプリントと決勝で表彰台争いを演じ、4位フィニッシュを果たした。
サンマリノGPで12位となったエスパルガロは、KTMのレギュラーライダーさえも上回る成績を叩き出したペドロサの走りを称賛する一方で、現在のグリッドのレベルが低いとは考えていない。
「ダニは素晴らしい。僕は彼のライディングが大好きだ」とエスパルガロは言う。
「彼は全てを疑わせる。ペドロサはいつだって特別で、決して普通のライダーじゃないし、彼は僕の好きなライダーのひとりだ」
Dani Pedrosa, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「彼が以前このチャンピオンシップで嫌ったモノや環境全てに我慢することなく、今なお調子を維持しているのだとしたら、それが彼本来の力だ」
「(KTMの)ブラッド・ビンダーがグリッド上で最高のライダーのひとりなのかどうか、KTMがそれを示せるレベルにあるのかどうか疑問も生まれる。何事も広い視点で見ないとね」
エスパルガロはそう語る一方で、現在のグリッドのレベルが低いとは思っていない。
「でもダニが現れたからといって、グリッドのレベルが低いということにはならない。僕らが話しているのは、史上最高のライダーのひとりについてなんだからね」
「現在のグリッドのレベルが高くないということじゃなくて、ダニが特別なんだ」
そしてエスパルガロは、将来的には彼もテストライダーとしての役割を持ちたいと語り、ペドロサとは“数光年”の差があるものの、体力的に問題がなければ現役を退いた後もカタルニアGPにワイルドカード参戦したいと考えている。
「来年か再来年に引退したら、僕はテストライダーになる。もし、その気になったら42歳になる前に勝つために戦うことを約束するよ」とエスパルガロは言う。
「僕とダニとは何光年もの差があるけど、もし僕がペドロサだったら……僕がトレーニングを続けて調子も良く、モンメロ(カタルニア)で競争力のあるマシンがあれば、42歳でも勝利に向けて戦うよ。ダニは僕より1000倍は優れていて、当然競争力があるけどね」
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