マルケス弟、ホンダ時代は「バイクの乗り方を忘れたと思ったこともある」ドゥカティ移籍で環境激変を喜ぶ
アレックス・マルケスはホンダ時代の苦戦を通じて、ライダーとし手の能力にいくつか疑問を抱くこともあったが、それも自分の糧になってくれるはずだとこれまでを振り返った。
MotoGPにホンダから2020年にデビューしたアレックス・マルケスは、特にこの2年間苦しい時期を過ごしてきた。それだけに自分の能力に疑問を持つこともあったというが、今ではそれも糧になっていると考えていると話した。
マルケスは急遽引退したホルヘ・ロレンソの後任として、2020年にMotoGPへ昇格。レプソル・ホンダに所属した初年度は表彰台を2度獲得するなど実績も残していたが、翌年からLCRホンダへ移ると一転して苦戦。2022年までその状況が覆ることはなく、2023年のドゥカティ陣営のグレシーニ移籍に繋がった。
グレシーニで迎えたセパンテストでマルケスはそんなホンダ時代を過去にするかのように速さを見せた。3日間のテストではバイクを乗り換えた直後にもかかわらず、総合9番手タイムを記録している。
そんなマルケスは、ホンダで過ごした時期を振り返ると「バイクの乗り方を忘れてしまっていたのかもしれない」と疑問を持つほどだったと語っている。
ホンダでの過去2年間、自分に疑いを持つことはあったかと聞かれたマルケスは「もちろん」と答え、更に次のように続けた。
「そうだね、いくつかクエスチョンマークが浮かんでいたよ。でも、自分が速く走れないなんて疑ったことは決して無かった」
「でもある瞬間に『僕はバイクの乗り方を忘れてしまっているんじゃ……』と思う時はあった」
「本当に厳しくタフな瞬間だった。でもそういった経験も将来僕がより強く、優れたライダーとなるための助けになってくれると思うんだ」
マルケスがドゥカティで速さを取り戻しつつある一方、古巣ホンダはセパンテストの内容を見ると、まだライバルに対して遅れを取り戻しきれていないようだった。
彼はホンダの現状については「驚くものではない」と語っている。
「ああ、つまり彼らのポジションについて驚くとかはないってことだ。僕は大なり小なり、ホンダがどうなっているのか知っているからね」
「そんなにすぐに変更できる部分はない。彼らは時間を必要とするだろう」
「新しい人員も加わって、様々なことを進めていくだろうけど、その人達がすぐにそれを変えたりはできないんだ。ホンダには時間が必要だ。でも、彼らよりも前を走れたほうが良いけどね!」
なおマルケスはグレシーニ加入に際し、ドゥカティとファクトリー契約を結んでいるわけではない。そのため、マシンも昨年モデルとなっているが、チームとドゥカティは密接に協力できているという。
「素晴らしいよね」
マルケスはドゥカティのワーキングメソッドについてそう語る。
「僕が言いたいのは、彼らが全てのライダーを考慮しているということだ。これは良いことだよ」
「それぞれの話を聞いて、色々と気づきを与えてくれるんだ。(ドゥカティとしては)新人の僕にとって見れば、今回が初めての本格的なテストで、彼らからヒントや、技術的な側面からの提案を貰えることは本当に重要なんだ」
「ドゥカティは全てのガレージを毎日訪問していって、メモをとっていく。だから、働く上での考え方も別物なんだ」
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