アレックス・マルケス、自信喪失。「2021年型のマシンで楽しく走れない」
MotoGP参戦2年目のLCRホンダのアレックス・マルケスは2021年シーズンの戦いでは苦戦が続いている。彼はドライコンディションにおいて最新型のホンダのマシンで楽しく走ることができていないと語っている。
2020年シーズンのMotoGPで、ルーキーイヤーにも関わらず、ホンダ勢で唯一表彰台を獲得したアレックス・マルケス。最高峰クラス2年目を迎えたマルケスはレプソル・ホンダからLCRホンダに移籍し、HRCからのファクトリーサポートを受け参戦している。
しかしマルケスは今シーズン、これまでの5レースで予選セッションでQ1を突破できていない。また、開幕戦からこれまでの全5レース中3レースを転倒という結果で終えており、昨年後半のような速さを示すことができていない状況だ。
2021年シーズンのこれまでのベストリザルトは、フラッグ・トゥ・フラッグで行なわれた第5戦フランスGPでの6位。ドライコンディションでは第3戦ポルトガルの8位が最高リザルトとなっている。
5月28日からは第6戦イタリアGPが開幕を迎えているが、マルケス曰く今回のイタリアGPでの目標はドライコンディションで“楽しむこと”だという。
「メインターゲットはドライコンディションで楽しむこと。楽しめていないというのは大きな問題だ。正直少し自信をなくしているよ。自信がない時はバイクに苦戦するしね」
「だから今回のターゲットは自信を取り戻すために楽しむことだ」
「ル・マン(フランスGP)で僕たちは前進できたと思う。でもトライしなければならないことはまだ沢山あるし、今シーズンのバイクについてもっと理解しなければならない。僕たちがどこまでいけるのか理解しないとね」
motorsport.comは2020年型のバイクと最新型の2021年のバイクでは何が違うのかを尋ねてみた。するとマルケスはエンジンブレーキのセットアップで苦戦しており、コーナー進入時に異なる挙動をすることだと説明している。
「つまり、フロント部分への信頼感で苦しんでいるんだ」
マルケスはムジェロでそう語った。
「ブレーキなのは確かだ。苦戦する理由がわかりはじめたよ。僕たちはフロント部分をそこまで変えていなかったんだ」
「僕のパッケージはエンジンブレーキで苦戦しているように見えると思うけど、その点がコーナー進入時で昨年と違うように見える要因だ」
「異なる挙動が出ていたんだ。僕たちはその点を更に理解していくことが必要だ。ブレーキ部分で前進することは僕のフロントへの信頼感において重要なんだ。そして速さを取り戻せたら、バイクへの自信に繋がり、また楽しめるようになるだろう」
なおマルケスは28日に行なわれたフリー走行では、FP1を19番手、FP2を18番手タイムで終えている。
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