ポル・エスパルガロ「今のホンダには強みがない」トップ10もままならない現状に怒り
レプソル・ホンダのポル・エスパルガロはMotoGPフランスGPも苦戦のうちに終えた。彼は今シーズン型のRC213Vについて“強みがない”と批判している。
MotoGP第7戦フランスGPでポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)は11位フィニッシュと、ここでも苦戦。RC213Vには「強みがない」と批判を強めている。
エスパルガロは開幕戦カタールGPで速さを見せ3位表彰台を獲得していた。しかし以後はその速さが消えてしまい、トップ10フィニッシュもポルトガルGPでの9位が1回のみという状況にある。
フランスGPでは予選でヨハン・ザルコ(プラマック)に妨害を受け11番手、決勝ではミゲル・オリベイラ(KTM)に追い抜かれた後は反撃できない状況が続いてしまい、最後は彼のクラッシュの影響を受けて11位となった。
しかしこうした影響を除いても、エスパルガロは勝者から22.7秒差という現状から、さらに近づくことができたかどうかは疑わしいと考えている。彼は今、ホンダで「速さがない」と認めている。
「バイクを走らせているとき常に怒っているんだ。普通はどこかで強みを感じているものだ。KTM時代にはブレーキが僕の強みだった」
エスパルガロはそう語る。
「(KTM時代の2020年の)ミサノでのレースでは、ライバルは僕らよりもずっと速かったのを覚えている。最終的に僕が表彰台にあがることができたのは、僕のブレーキングが彼らよりもずっと深かったからだ」
「それが僕の強みだったし、限界まで攻めていた」
「そして今、ホンダには強みがないと感じている。マシンを減速させる部分で苦戦しているし、コーナー中盤でも苦しんでいて、加速でも苦労している」
「強みが無いからこそ、勝者から20秒以上も遅れてフィニッシュしているんだ。それが理由だ。僕は速さを感じられていない。速さがないし、上手くライディングできていないんだ」
エスパルガロの“強みがない”という主張は、彼がフランスGPを通じて誰もオーバーテイクできなかったという事実からも裏付けられている。
「今のバイクの最大の問題は、オーバーテイクができないというところだ。他のライダーにしかけるための強みがないんだ」
「純粋なグリップという点でも、加速の部分でのロスは大きかった」
「KTM勢の後方を走っていたけど、ブラッド(ビンダー/KTM)のブレーキングはそんなに悪くなかったけど、ブレーキングは僕が唯一タイムを稼げる部分でもあった」
「だけど僕は加速でロスがあったから、それをより深いブレーキングで取り返す必要があった」
「KTM勢にはレース中、6回はオーバーテイクをトライした。そして6回ともワイドに膨らんでしまった。不可能だったよ」
「強みがないことで、誰かの後ろに詰まると、もうオーバーテイクは無理なんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversation記事をシェアもしくは保存
Top Comments
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。