アプリリア、2023年に向け本気! トヨタF1も使った風洞で試験&プライベートテスト終え冬の開発期間へ
MotoGPは2022年シーズンが終わり、各チームは来年春の開幕に向けて新マシンの準備を進めている。中でもアプリリアは、トヨタF1でも使用された風洞で空力試験を行なうなど、積極的な開発姿勢を示している。
MotoGPに参戦するアプリリアは2023年シーズンに向けた開発を推し進めており、トヨタF1でも使用された風洞を使用した試験も行なっている。
アプリリアは2022年シーズンにMotoGP初優勝を記録し、アレイシ・エスパルガロがシーズン後半までタイトル争いに絡むなど、一気に躍進を遂げた。しかし終盤にはタイトル争いから脱落してしまい、エスパルガロはランキング4位。チームとしては2位、コンストラクターとしては3位という成績で2022年を終えた。
最高の結果とはならなかったが、アプリリアは2022年シーズンを「並外れたシーズン」だったと評価。新たにRNFをサテライトチームに迎える2023年の飛躍に向けて、開発の手を緩めずにいる。
バレンシアGP終了後のポストシーズンテストで2023年に向けた初テストが行なわれたが、アプリリアは11月中旬にもヘレス・サーキットでプライベートテストを実施。テストライダーのロレンソ・サヴァドーリが2023年型のプロトタイプマシンを134周にわたって走らせた。
テストは生憎の天候となってしまったものの、アプリリアは「収集されたデータは2023年に向けて、興味深い開発の展望を示している」とコメントした。
さらに、プライベートテストと並行してアプリリアは、ドイツ・ケルンに位置するTOYOTA GAZOO Racing Europaの風洞施設に移動。レギュラーライダーのエスパルガロ、マーベリック・ビニャーレス、そしてRNFに加わるミゲル・オリベイラとラウル・フェルナンデスら4人のライダーも参加して、風洞での計測を行なった。
アプリリアは今回のテストについて、次のように説明した。
「アレイシとマーベリックは風洞テストのためにケルンへと向かった。エアロダイナミクスの研究により、アプリリアはMotoGPにおける最先端を行く革新的なソリューションを提示しており、将来のさらなる開発に取り組んでいる」
「エスパルガロとビニャーレスは2023年型プロトタイプの作業に取り組んでおり、その特性はこの冬の間に解析され、さらに改良されていくことになる」
「RNFチームのライダーにとっては、新しいバイクの空力フィッティングに特化した機会となっていて、ライダーの身体的特徴やライディングポジションに応じた最適な設定を模索した」
「レース部門では引き続きエンジニアが収集されたデータの解析に取り組み、2023年に向けたオプションの最後の仕上げを行なっていくことになる」
MotoGPの2023年シーズンに向けた最初のプレシーズンテストは、来年2月にセパン・インターナショナル・サーキットで予定されている。彼らの開発がどんな形で実を結ぶかは、ここで明らかになってくるだろう。
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