アプリリア、2027年型MotoGPマシンを唯一テストしていないのは「急いでいないだけ」
アプリリアはレギュレーションが大きく変わる2027年に向けた新マシンのテストを実施していないことについて「急いでいないだけ」と説明した。
MotoGPは2027年から大きくレギュレーションが変わる。既にそのプロトタイプのテストをスタートさせているチームが多い中、まだテストをしていないアプリリアはその理由を「急いでいないだけだ」と語った。
エンジンの850cc化やエアロダイナミクスの規制強化など、2027年のレギュレーションでは現行マシンからの変更点が多い。参戦メーカーはKTMが2025年末に、ヤマハとホンダも冬季休暇中にプロトタイプを走らせた。
ドゥカティも先日2027年型のテストを実施。そのためアプリリアだけが唯一2027年型マシンをテストしていないメーカーになった。
しかし、アプリリア・レーシングのCEOであるマッシモ・リボラは、この遅れを問題視しておらず、初期段階から競争力のあるパッケージを投入できるとの自信を示した。
「我々は決して急いでいない。しかしそれは2027年を軽視しているからではない。ただ単に急ぐ必要がないんだ」
リボラCEOはMotorsport.comイタリア版にそう語った。
なおアプリリアは第4戦スペインGPのあと、4月30日と5月1日にグランプリと同じヘレス・サーキットで2027年型をテストする予定だという。
「ヘレスのレースウィーク後、プライベートテストで2027年型マシンの走行を開始する予定だが、それはエンジンマネジメントやダイノとの相関を確認するための、いわばハイブリッド・プロトタイプとなる」
Marco Bezzecchi, Aprilia Racing
Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images
「急がない理由の一つは手の内を明かしたくないからだが、それだけではない。現在のアプリリアの強みのひとつは、格好良く言ってしまえば“タイム・トゥ・マーケット”なんだ。アイデアが生まれてから実際にトラックに投入するまでが非常に速い。これはあらゆる分野におけるパフォーマンスの鍵であり、意思決定と実行のスピードが重要となる」
「毎年、私は“次のバイクが最高になる”と言い続けてきた。それは会社が成長し続けているからだ。そして会社が成長すれば、その成果であるマシンは必然的に前年よりも良くなるんだ」
アプリリアは2026年のMotoGPではドゥカティを超える速さを発揮し、チャンピオンシップをリードする存在になった。全体的なパフォーマンス向上はもちろんだが、アプリリアは特に空力分野で他をリードしている。
ただ、2027年の新レギュレーションは空力の影響を抑制することを目的としている。これはライダー同士がより接近して走行しやすくすることが狙いだ。
しかしリボラCEOは新レギュレーションで規制が強まっても、空力が重要な役割を担い続けることは変わらないと考えている。
「単純に扱えるフェアリングが小さくなるため、(空力の)重要性の質は変わるだろう」
「それでも(空力が)極めて重要であり続けるだろうと私としては考えている」
「我々としてはこの分野での技術的リーダーシップを維持したい。そのためには、結果につながる何かを生み出し続ける勇気が必要であり、場合によっては市販車へとフィードバックできるものでもあるべきだ」
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