アプリリア、クアルタラロ移籍噂も2025年ライダー選定は急がず。『選ばれる優れたマシン作り』が今は大事とCEO

アプリリアのマッシモ・リボラCEOは2025年以降のライダー市場で強力な立場を築くためにも、「より優れたバイク」が必要だと考えている。

Maverick Vinales, Aprilia Racing Team

 アプリリアはMotoGPに2015年に復帰し、ここ数年でかなり競争力を上げてきた。ただ、ライダー市場でより良い立場とするためにも、さらに優れたマシンに磨き上げる必要があるとチーム首脳は考えている。

 MotoGPは今年で多くのライダーの契約が満了する。そのため、すでに2025年に向けてライダー市場が動き始めている。

 アプリリアは2022年にMotoGP復帰後初優勝を挙げ、今シーズンも開幕から上位争いを展開。マシンの戦闘力という面で、魅力は以前よりも高まっている。

 彼らは2025年以降のライダーラインナップをどうするかまだ決定していない。ただ候補ライダーとして2021年王者のファビオ・クアルタラロと接触していることが分かっている。そしてライダー市場の動きを注視していることも公言している。

 最近、アプリリア・レーシングCEOのマッシモ・リボラは、クアルタラロへのアプローチについて訊かれた際、さらに良いマシンとすることが自分たちの立場を強化することになるため、それが目指す所だと語った。

「まず第一に、我々は(トラックハウスを含めた)4人のライダーに満足している。しかし我々も正直に言って眠っているわけではないのも事実だ。つまり我々はライダー市場の状況を注視していく必要があるんだ。どうなるか様子を見てみよう」

「優先事項はより優れたバイクを手に入れることだ。そうすれば我々はライダー市場でより強い立場に立てる」

 なおヤマハからの移籍が噂されるクアルタラロは、MotoGPでの将来についてさほど時間をかけずに決断するだろうと明らかにしていて、「何ヵ月もかけるつもりはない」と話した。

 しかしその一方でリボラCEOは、ファクトリーチームとサテライトチームのトラックハウスのライダーラインナップの決定を急ぐつもりはないと明言し、マシンパフォーマンスの向上に集中していると語った。

「時間がかかると思っている」とリボラCEOは言う。

「我々は急ぐ必要はない。ライダーを選ぶことではなく、より良いバイクを手にすることで頭が一杯なんだ」

 なおアプリリアの現ライダーでプロジェクトの要となってきたアレイシ・エスパルガロは、キャリアを続行することを決めれば、契約延長を得られる可能性が高い。一方で同僚のマーベリック・ビニャーレスも、先日行なわれたポルトガルGPのスプリント勝利により、残留の可能性を高めたと言えるだろう。

 

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