アプリリア、『2枚目』のフロントウイングをMotoGPマシンに搭載。過熱する空力開発はどこまで行く?
アプリリアはMotoGPポルティマオテストで、非常に斬新な空力コンセプトのマシンを公開。MotoGPマシンの空力開発が加速していることが浮き彫りとなっている。
MotoGPは3月11日からポルトガルでシーズン前最後のテストを実施している。そのテスト初日、アプリリアはこれまでにない斬新なスタイルの空力デザインを持った新型バイクをお披露目した。
今回アプリリアが持ち込んだ新型バイクには、今では見慣れた存在となったフロントウイングの下部に、フロントフォーク両脇に更にもう一対のウイングが増設されているのだ。
アプリリアは昨年もテール上部にリヤウイングを装備させて周囲を驚かせたが、今年も注目に値するソリューションを搭載してきた。
アプリリアのビークルダイナミクス部門責任者は、マルコ・デ・ルカ。MotoGPパドックでは4年目だが、1990年代から空力の専門家としてフェラーリF1を始めとして様々なF1チームで開発に携わっていたエキスパートであり、こういったアイデアをMotoGPで推進しているアプリリアのトップエンジニアとなっている。
そのマルコ・デ・ルカは、MotoGPマシンへのエアロダイナミクスへの取り組みついて、motorsport.comに次のように語った。
「我々のバイクのエアロダイナミクスへの取り組みは、クルマから直接インスピレーションを得ている物ではない。エアロダイナミクスというのは包括的なコンセプトであり、我々はライダーが求めているものを達成するための独自のソリューションに取り組んでいる」
「ブレーキング時の安定性向上、コーナーリングの向上、高速域でのマシンの安定性……MotoGPマシンは日々洗練されよりパワフルになっているため、ラインを維持するために適切なエアロダイナミクスが必要とされている」
なおこのフロントウイング以外にも、スイングアームに付加されているいわゆる“スプーン”の進化版となるであろう2枚で構成されたウイングや、昨年注目を集めたリヤウイングも新型RS-GPには搭載されていた。
興味深い点は、これらのパッケージは2月のセパンテストの段階で準備ができていたというところだ。しかしアプリリアはライバルにコピーされることを防ぐためにも、今回のテストまで投入を待つことにしたという。
「このパーツは、セパンにも持って行ってマシンに搭載する準備はできていたんだ」と、アレイシ・エスパルガロはテスト開始前日に語った。
「だけど最終的に、僕らはそれを搭載しないことに決めた。ライバルにコピーされないようにね」
ウイングという点ではドゥカティが昨年投入したリヤのステゴサウルス状のウイングもMotoGPにおけるトレンドとなっている。アプリリアはこれと異なる道を選んでいるが、エンジニアによるとF1のような水平なウイングは、コーナリングを向上させるタイプなのだという。
「ヤマハが我々のスタイルのリヤウイングを用意していることは知っている。その点、彼ら(ドゥカティ)が何を求めているのかが分かるよ」
アプリリアのエンジニアはそう語る。
「ドゥカティのステゴサウルスウイングはマシンを減速させる時に安定性を改善するためのものだ。そして(アプリリアの)水平なウイングは、ヤマハが求めているコーナリングを良くするものだ」
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