アプリリア、2023年にサテライト獲得へ。RNFがヤマハを”捨て”て乗り換え
MotoGPのインディペンデントチームであるRNFが、2023年以降は現在のヤマハではなく、アプリリアと提携する予定だと分かった。
写真:: Marc Fleury
MotoGPの最高峰クラスに参戦中のRNF。彼らは現在ヤマハのサテライトチームとしてレースを戦っているが、2023年以降はアプリリアへ鞍替えする予定であることがmotorsport.comの調べで分かった。
アプリリアとRNFはまだ契約書にサインはしていないようだが、両者は第9戦カタルニアGPまでに契約を締結させる意向だという。
2019年にMotoGPクラスへ参入したSRT(セパン・レーシング・チーム)を前身とするRNF。彼らは参戦開始以来ヤマハのサテライトチームとして戦ってきたが、5年目にして別陣営へ乗り換えることになる。
これが実現した場合、ヤマハが2023年にファクトリーチームのみの2台体制で戦うのか、それともスズキが撤退することにより空くグリッドを使って他のチームと組んでいくこと等を選ぶかは、まだ不明となっている。
アプリリアは2022年アルゼンチンGPで、アレイシ・エスパルガロの手でMotoGP初優勝を達成。来季からはコンセッション(優遇措置)の適用もなくなり、他メーカーと同条件で戦うことになる。
来シーズン以降に向け、サテライトチームを持つことはデータ収集の面でメリットがあるため、コンセッションを失うアプリリアも体制を整えるのではないかと見られていた。実際、CEOのマッシモ・リボラは「このプロジェクトを成長させる興味深いオファーを受け取ったならば、我々はそれを評価することになるだろう」と語っていた。
伝わっている情報によると、RNFのラズラン・ラザリ代表はヤマハからの待遇に満足していないという。特に2台のマシンにかかる費用が、アプリリアやドゥカティの求めるモノと比べて、かなり高額となっているようだ。
サテライト契約を詰めている傍らで、彼らは既に来シーズン以降のライダーに関しても検討を進めており、候補としてMoto2参戦中のセレスティーノ・ビエッティの名が挙がっている。なお、RNFのスポンサーを務めるwithUはイタリア企業であるため、アプリリアへのスイッチを歓迎すると思われる。
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