アプリリア、バニャイヤ獲得に向け猛プッシュ。ヤマハとの契約争いに勝てるか?
アプリリアは現在、2027年のライダーとしてフランチェスコ・バニャイヤを獲得するために精力的に動いている。
写真:: Gold and Goose
フランチェスコ・バニャイヤを獲得すべく、アプリリアが説得を進めているようだ。
MotoGPはレギュレーションが変わる2027年シーズンに向けて、早くもライダーの移籍市場の動きが激しくなっている。現在最強チームとして君臨しているドゥカティは近くマルク・マルケスとの契約更新を発表すると見られており、マルケスの残留が決まれば、チームメイトとしてペドロ・アコスタの加入確定にも繋がると言われている。
そうなれば、ドゥカティで過去2回王者になったフランチェスコ・バニャイヤは、2026年限りで同チームのシートを失うことになる。
バニャイヤとしては既にドゥカティ離脱を覚悟しているようで、来季以降の選択肢を模索し、マネージャーを通じて慎重な交渉を重ねていると言われる。
彼の移籍先の最有力候補は、ヤマハであるとみられてきた。現在ヤマハのライダーを務めるファビオ・クアルタラロはホンダに移籍すると言われているため、ヤマハはホルヘ・マルティン&バニャイヤというラインアップを組むことを目論んでいるという。
ただここに来て、アプリリアがバニャイヤ獲得のための動きを強めている。チームCEOのマッシモ・リボラがバニャイヤを説得するために接触し、好条件を提案をしていることが、motorsport.comの取材で判明した。
バニャイヤ獲得を目指す上でアプリリアにとってネックになるのは資金だ。ヤマハほどの資金力が無いことはアプリリア側の弱点と言える。
ただこの点でもアプリリアはできる限りの努力をしている。現在同チームに所属するマルティンは、前述の通りヤマハ移籍が濃厚。これが実現すればその分の予算が浮くため、それをバニャイヤの獲得資金に充てようというわけだ。その額は300万ユーロ(約5億4800万円)とも言われている。
パフォーマンス面でも、アプリリアを後押しする材料はある。現状ではアプリリアのRS-GPは、ヤマハの新型V4マシンよりも競争力の高いパッケージと広く評価されており、その点がアプリリアの魅力を高めている。その他には、ヤマハが契約交渉でマルティン優先の姿勢を見せていることは、バニャイヤにとっての懸念……チーム内での自分の扱いがマルティンよりも劣ってしまう可能性があるならば、それは受け入れ難いことだろう。そしてそこは、アプリリアが突くことのできる隙間かもしれない。
Marco Bezzecchi, Aprilia and Francesco Bagnaia, Ducati
Photo by: Asif Zubairi / Motorsport Network
またアプリリア残留が決まったマルコ・ベッツェッキとバニャイヤのふたりが、いずれもVR46アカデミーの出身メンバーであるということも、エモーショナルな加点要素として加わっている。
アプリリアも、バニャイヤではなくベッツェッキの契約更新を優先した。ただこのことは、対マルティンの場合とは異なり、バニャイヤにとっての懸念事項にはなっていないようにも思われる。
リボラCEOはベッツェッキとの契約を発表した後、「マルコとの契約更新が、我々の最優先事項だった。その優先事項が片付いた今、市場がどう動くかを見ていく」と語っていた。
なおイタリア人ライダー2人を起用する可能性について問われると、リボラCEOは、意図的に慎重な姿勢を取っていた。
「イエスともノーとも言わない。興味深いシナリオはいくつかある」
「だが、アプリリアが成長を示し、速いバイクを作れることを証明し続けるなら、トップライダーはやって来ると信じている」
そして時間こそがアプリリアにとって最大の障害となって来そうだ。マルケスのドゥカティ残留が正式に発表されれば、ライダー市場の動きは一気に加速すると見られている。ヤマハもバニャイヤ獲得を諦めたわけではなく、早々に契約に合意することを迫っているとも言われる。そんな中、アプリリアはバニャイヤを口説き落とせるだろうか?
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