KTM、アラゴンは“痛ましい”週末に。タイヤを機能させることが急務とエスパルガロ弟
ポル・エスパルガロはMotoGPアラゴンGPでKTM勢が苦戦しトップ10にも入れなかったことは、陣営にとって苦痛な結果だったと語った。
Pol Espargaro, Red Bull KTM Factory Racing
Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第11戦アラゴンGPではKTM勢が苦戦。ファクトリーチームのライダーであるポル・エスパルガロは予選12番手に留まり、決勝でもチームメイトのブラッド・ビンダーに次ぐ12位となった。
ポルは予選で兄のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)と接触があったことから全てが狂い始めたと主張。12番手という位置からレースに挑んだことで、序盤に多くのタイムを失ってしまったと語る。
「土曜日に僕らにとっては全てがネジ曲がり始め、少し複雑な状況になり始めた」
レースを終えたポルはそう語った。
「12番手からスタートすることになって、全てが大きく変わったんだ」
「MotoGPは過去のレースからも分かるように、スタートがすごく重要だ。レースの半分を占めているようなものだ。ターン1、そしてターン2から3、さらにはターン4……最初の数周、それらのコーナーだけで何秒も失ってしまうからだ」
「これだけのグリッド後方からのスタートは難しいし、自分のスタート自体も良くはなかった。ターン1には悪いポジションで入ってしまって、他のライダーに追い抜かれてしまった。とても、とてもタフなレースだったよ」
「プッシュし始めた時、グリップは前後ともにかなり弱くて、何度もワイドに膨らんでしまった。そこでブラッドが僕をオーバーテイクしたんだ。僕は彼を追って、(ダニーロ)ペトルッチ(ドゥカティ)を抜いた」
「バイクのフィーリングは良くはなかった。このリザルトはファクトリーの誰にとっても良いモノじゃないし、辛いものだ」
アラゴンGPではKTM、そしてテック3・KTMの両チームが低温のコンディションに苦戦。彼らにとって好ましいミディアムのフロントタイヤを機能させることができなかった。
テック3のイケル・レクオナとミゲル・オリベイラは、フロントにミディアムを選択してそれぞれ14位と16位となったが、ポル・エスパルガロとビンダーはソフトを選択していた。
ポル・エスパルガロは、ミディアムを機能させることができなければ、同一サーキットでの連戦となるテルエルGPも、苦戦することになるだろうと考えている。
「普段、僕らはミディアムタイヤを使うことが多い。より硬いコンパウンドを選択することが多いんだ」
「ミディアムを適切な温度まで発熱させることができず、機能させられなかったといって、使いづらかったソフトタイヤを何故フロントに使わなければいけなかったのかが分からない」
「だから来週は、ミディアムのフロントタイヤを機能させることが主な課題となるだろう。それができなければ、僕らは強みであるコーナー進入と減速を活かせず、またレースを失ってしまう」
「ソフトタイヤを使っても、僕らは恩恵を得られないんだ」
「だからこれが僕らにとっては本当に重要なことなんだ。だから来週はミディアムを使うつもりだし、ミディアムタイヤを活かすことができなければ、僕らは負けることになる」
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