ポル・エスパルガロ「ホンダ移籍後初めて楽しんで乗れた」”マルケスセット”は使用せず
2021年シーズンからホンダに移籍をしたレプソル・ホンダのポル・エスパルガロは第9戦オランダGPの初日を2番手タイムで終了。今シーズン初めて毎ラップ楽しんで乗れたと語った。

レプソル・ホンダのポル・エスパルガロは2021年シーズンはこれまでのところ厳しい戦いが続いている。2017年からの2020年までの3年間をKTMに在籍し、ホンダに今シーズンから移籍をしてきたが、開幕戦前の5日間のプレシーズンテストだけではバイクに慣れるためには足りなかったこともその一因だろう。
2021年のRC213Vを走らせる全ホンダライダー達はリアグリップの欠如に悩まされている。またリヤグリップの欠如によって、ほとんど全てのトラックでコーナー進入時にも問題が発生してしまっている。
またエスパルガロは長い高速コーナーでのエッジグリップで苦戦しており、6月25日から開催されている第9戦オランダGPの開催地であるTTサーキット・アッセンはその典型的な例だ。
しかし苦戦が予想されたサーキットで、エスパルガロはホンダ移籍後ベストとも言える日を過ごした。オランダGP初日ではヤマハのマーベリック・ビニャーレスがトップタイムをマークしたが、エスパルガロは0.111秒差の2番手につけたのだ。
エスパルガロはバルセロナテストで試したバイクのセットアップと、アスファルトが新しく改修されたアッセンのグリップの増した路面によって好転していると考えているという。ただそれでもホンダはエッジグリップの問題に取り組む必要があると彼は語った。
「多くの問題を解決したよ」
エスパルガロはエッジグリップの問題が解決したと考えた時にこのように語った。
「僕たちはバイクに対して大きな変更を加える必要がある。マルク(マルケス/チームメイト)が試して上手くいった新しいシャシーなんかをね」
「バルセロナで行った変更もエッジグリップに変化を少しもたらしたよ。それは僕が目指していたものだ。アッセンのロングコーナーが新しいアスファルトになってグリップがよくなっていることもあるとしてもね」
「僕は常に僕の求めるバイクの乗り方のためにもエッジグリップを求めていて、今回はそれが助けになっている。ザクセンリンクもそうだけど、よりバルセロナに似ているオランダに来るのは重要だったんだ」
「(アッセンは)バルセロナで試したことを再確認するのに良い場所だし、FP1は最高だったよ。バイクに乗ることを楽しめたし、良いリズムで最初から毎ラップを楽しめたのは初めてさ」
「プッシュしてもしっかりと走れたし、良いフィーリングだったよ」
エスパルガロは第8戦ドイツGPでチームメイトのマルケスが優勝し、自身は10位に終わったレース後に、マルケスのセットアップをコピーすることが、彼との比較においてより理解することに繋がると述べた。
しかし、実際にはオランダGP初日のFP1ではマルケスのセットアップをコピーをせず、自分のセットアップで走り、いい感触だったことから続くフリー走行2回目でもそのまま走行していたという。
またエスパルガロはホンダがアッセンに持ち込んだ新シャシーを試すことも目的としていたが、フリー走行2回目が雨に見舞われたため、試すことはできなかった。
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