完走したのはたったの10台! 転倒続出のドイツGPはMotoGP史に残る記録的なレースに
2025年のMotoGPドイツGPでチェッカーフラッグを受けたのはわずか10台であり、これは2011年オーストラリアGPと並んでMotoGP最少記録となった。
写真:: Ronny Hartmann / AFP via Getty Images
ザクセンリンクで行なわれたMotoGP第11戦ドイツGPは、転倒者が続出するという波乱のレースとなった。完走したのはわずか10台であり、世界選手権500ccクラスからMotoGPに改称されて以降では最少の台数となった。
ロードレース世界選手権が“MotoGP”と呼ばれるようになったのは2002年から。そして2011年のオーストラリアGPでは完走台数10台という最少記録が生まれたが、今回のドイツGPはそれと並ぶ完走の少なさであった。
ただ完走率という点で言えば違いがある。2011年のオーストラリアGPでは17人のライダーがエントリーしたものの、ホルへ・ロレンソら3人がレースウィーク中のアクシデントで決勝出走を見送っており、スタートを迎えたのは14台しかいなかった。対して2025年のドイツGPも3人が欠場したが、それでも18台がスタートしていた。
とはいえ、18台のスタートというのは今シーズンMotoGPにエントリーしている台数を考えると非常に少なく、今季最少のグリッド台数であった。
トレーニング中に負傷したソムキアット・チャントラ(ホンダLCR)と盲腸の手術を受けることになったエネア・バスティアニーニ(KTMテック3)は、レースウィーク前に欠場が決定。さらにマーベリック・ビニャーレス(KTMテック3)は予選、フランコ・モルビデリ(VR46)はスプリントでの転倒で共に左肩を負傷し、決勝のグリッドに並ぶことができなかった。
またMotoGP改称前の世界選手権最高峰クラスに遡ると、これよりも完走台数が少ない例がいくつか存在する。
例えば1974年の西ドイツGPは、難攻不落の超ロングコースとして知られるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで開催され、出走台数7台、完走4台であった。コース全長が長いだけに、観客にとってはほとんどの時間でバイクが目の前を通過しない沈黙の多いレースと言えた。ちなみにこのレースで優勝したのは、ヤマハを駆るエドムント・ツィハークだった。
今年のドイツGPで8台がリタイアするに至った数々のアクシデントの大半は、レース後半、悪名高いターン1に集中した。KTMのペドロ・アコスタやプラマックのミゲル・オリベイラはレース序盤に他の場所で転倒しているが、それからは多くのライダーがターン1のグラベルに吸い込まれていった。
多重クラッシュが起きたことも、完走者数の減少に拍車をかけた。トラックハウスの小椋藍はターン1旋回中に転倒し、そのアウト側にいたジョアン・ミル(ホンダ)を巻き込む形になってしまった。
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