ヤマハ、来季テストライダーとしてアウグスト・フェルナンデスを検討。改善に向けテストチーム強化目論む
ヤマハはテストライダーとして新たに、2024年限りでMotoGPシートを失うアウグスト・フェルナンデスを起用することを検討している。
Augusto Fernández, Red Bull GASGAS Tech3
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するヤマハは、2025年以降の新たなテストライダー候補として現在GASGASに所属するアウグスト・フェルナンデスのことを検討していると分かった。
フェルナンデスは2022年にMoto2クラスで王者となり、翌年からMotoGPクラスへステップアップ。テック3(GASGAS)で2年目を過ごしているが、既に2025年に向けてシート喪失が決まってしまった。
そんなフェルナンデスを、MotoGPのテストチームに加えることをヤマハが検討している。ヤマハにはカル・クラッチローというテストライダーが既に存在するが、クラッチローは負傷した右手の術後状態が悪く、ワイルドカード参戦などの予定も狂っている状態だ。
来シーズンからはプラマックもサテライトチームに加わり、復活に向けた取り組みを加速させているヤマハとしては、テストチーム強化を計画しているのだ。そして、その候補のひとりがフェルナンデスということになる。
「テストチームを強化し、ライダーと契約を結びたいと考えている。ただベテランや引退したライダーではなく、多数のラップを重ねていく意欲があり、優遇措置によって許可されるテストを最大限に活用できる若いライダーを求めている」
イギリスGPの直前、ヤマハのスポーツディレクター、マイオ・メレガリはmotorsport.comにそう語った。
「ただ、我々がクラッチローは要らないと言ってるわけではない。彼はチームの一員であり、回復後は仕事に戻って来るだろう」
なおヤマハのテストライダー第1候補は、WSBK(スーパーバイク世界選手権)でGRTヤマハから参戦し、MotoGPでもイギリスGPでワイルドカード参戦していたレミー・ガードナーだ。
ただガードナーはフルタイムのテストライダーとなることには、あまり乗り気ではないという。ただヤマハも最終的な交渉をまだ諦めていない。
そしてもうひとりの候補となっているのがフェルナンデスだ。フェルナンデスは2025年にWSBKへ転向する可能性もあるが、まだその選択肢は明確になっていない。
一方でテストライダーのプランとして、ヤマハはフェルナンデスにクラッチローとともに行なうテスト業務のほか、MotoGPで5~6回のワイルドカード参戦の機会を提供することを考えているようだ。
フェルナンデスはヤマハのテストライダー就任についての話し合いに関して、次のように語った。
「彼らとは話し合いをしていて、この(MotoGP)パドックでも、WSBKでも何も起こらなければ、(ヤマハテストライダーは)僕にとっていい避難場所になると思う。僕は将来的にフルタイムのライダーとして戻ってくるために、ライダーとして成長する機会を常に考えているんだ」
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