MotoGP フランスGP

初めてのダブル無得点……失意のバニャイヤ、バイクの問題点を吐露「速くても遅くても、フィーリングが同じなんだ」

ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGPフランスGPを初めてのダブルノーポイントで終え、苛立ちを隠せなかった。

Germán Garcia Casanova

Germán Garcia Casanova

公開日時: 2025/05/12 23:10

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Francesco Bagnaia, Ducati Team

 ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤにとって、MotoGPフランスGPは散々な週末となった。

 スプリントでは2周目のターン3への進入で転倒し、今季初のリタイアを喫したバニャイヤ。雨で大混乱のスタートとなった決勝レースでは、1周目のターン3でエネア・バスティアニーニ(テック3)と接触し、いきなり転倒してしまった。

 ピットに戻ってバイクを乗り換え、なんとかレースを続行したバニャイヤだったが、最終的に16位でポイントを持ち帰ることができなかった。

 スプリントレースが導入された2023年シーズン以降、バニャイヤが1ポイントも獲得できなかった週末はこれが初めて。スプリントで9位1ポイント、決勝でリタイアとなった昨年のアラゴンGPを下回る、まさにここ数年で最低の週末となってしまった。

「レースも、週末のことも本当に忘れたいよ。土曜と日曜の両レースでノーポイントを喫したのは初めてのことだ。何も持ち帰ることができなかった」

 そう語ったバニャイヤは、今季苦しんでいるフロントエンドのフィーリングの悪さが、ウエットコンディションではさらに悪化していたという。

「力強く走っていたけど、フロントのフィーリングがまだ良くなくて、ウエットではさらに悪くなる。通常ウエットコンディションでは、マシンがフィードバックを与えてくれるモノだけど、このマシンは何も返してくれないんだ」

クラッシュしたバニャイヤと、なんとかそれを避けたザルコ

クラッシュしたバニャイヤと、なんとかそれを避けたザルコ

写真: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images

 バニャイヤは、多くのライダーがスリックタイヤを装着すべくピットインしたレーススタート時に、レインタイヤを履いたままグリッドに並んだ8人のライダーのひとりだった。

 この戦略は大正解であり、このレースで優勝したヨハン・ザルコ(LCRホンダ)も同じ戦略だった。それだけに、バニャイヤはバスティアニーニとの接触を悔やんだ。

「僕の戦略は完璧だっただけに、残念だ。ザルコも同じ戦略だったんだ」

「クラッシュがあったとしても、また復帰していれば、もしかしたら5位以内でフィニッシュできたかもしれない。でもギヤカムが半分ブロックされるような状態になっていて、ギヤが入ったり入らなかったりでストップせざるを得なかった。パーツが欠けていたんだ」

「その後、もう1台のマシンでコースに戻ったけど、今日は何もうまくいかなかった。そういうときは元の軌道に戻すのも難しい」

 バニャイヤにとって、期待していた週末をノーポイントで終えるのは、かなりの痛手だ。チームメイトのマルク・マルケスがスプリント優勝、決勝で2位とポイントを稼ぎ、一気にポイント差が51ポイントまで広がったのだからなおさらだ。

「僕にとっては快適な状況ではないし、穏やかでもないし、何よりも受け入れがたい。ドゥカティは常に多くのフィードバックを与えてくれるバイクだった。そういう感覚がもうないんだ」

「それが僕が直面している最大の制約だ。僕は普段から要求が激しい方だけど、その上何も感じられなければ、問題を解決できないからだ。かなり複雑なんだよ」

「僕はバイクに乗る時、どんな状況でも100%の力を出す。問題は、このマシンで速いラップを刻んでも、転倒しても、5秒遅いラップを刻んでも、いつも同じようなフィーリングを味わうことだ。今年の初めからずっとこんな感じなんだ。限界を感じないし、それがどこにあるのかもわからない。昨年まではタイヤのラバーやバイクの挙動を感じられていたのに……今年はクラッシュするまで何も感じない」

 苦境に立たされているバニャイヤを、チームはきちんと助けれくれているのかと聞かれ、彼は次のように話した。

「ドゥカティに聞いてみないとわからないけど、チーム全体が解決策を見つけようとしている。それは彼らにとってさえ難しいことなんだ。今のところ、僕たちはみんな同じ船に乗っている」

 特に決勝レースでは不運だったと言えるバニャイヤだが、この結果を運の悪さだけのせいにするつもりはないようだ。

「幸運も不運も、僕には認識できないし存在しないよ。幸運は勝つ人のものであり、不運は失敗する人のものだ。自分が不運だと思ったことはない。簡単な瞬間ではないけど、それだけだよ」

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