バニャイヤ、転倒は自らのミスだと認めるも……クラッシュ多発はグリップが良すぎるリヤタイヤが一因?
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGPイギリスGPスプリントで転倒を喫した。ミシュランの新リヤタイヤの優れたグリップがその一因だと考えているようだ。
Jorge Martin, Pramac Racing, Francesco Bagnaia, Ducati Team crash
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、MotoGPイギリスGPのスプリントで4番手を走行中に転倒。彼はミシュランの新しいリヤタイヤの高いグリップが、クラッシュが増えている理由だと考えている。
バニャイヤは4番手を走行していた5周目、ターン4でスリップダウンし転倒。タイトルを争うホルヘ・マルティン(プラマック)が2位となったため、バニャイヤのリードは1ポイントまで縮まった。
今季のMotoGPは転倒の多さがトピックのひとつとなっており、マルティンも首位走行中に転倒した前戦ドイツGPを含め、今年前半に3度の転倒を喫している。
バニャイヤはミシュランが今季導入したグリップ性能の高いリヤタイヤを称賛しつつ、それがクラッシュが増加する遠因になっていると考えている。
「まず第一に、新しいリヤタイヤは素晴らしいが、リヤタイヤが(マシンの)フロントをかなりプッシュしているため、転倒が多くなっている」
「今日はトップ3が4位に8秒差をつけてレースを終えた。一部の選手のスピードは信じられないほどだ」
「こんなことは見たことがないと思うし、とても印象的だ。僕はそれが大好きだよ」
「でもクラッシュのリスクは常にあるんだ」
Francesco Bagnaia, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
しかしバニャイヤは、今回リタイアとなったのは自らのミスが原因だったと認めた。前の周でファステストラップを記録した後、左コーナーでスピードを出しすぎたのだという。
「正直ミスをした。このウィークを通じてターン4で僕はとても速かったんだ」
「そのラップではちょっとラインが膨らんでしまった。よりエイペックスに近づいてしまい、フロント(のグリップ)を失ってしまったんだ」
「スタートはとても良かったけれど、リヤのライドハイトデバイスが作動しなかったので、1コーナーと2コーナーは低い車高のまま走って、4番手になった。それから1周半はリヤのグリップに苦しんだ」
「それからまたすべてが完璧になり、差を縮めていった。僕はとても速かったけど、ターン4に到着した途端に転倒してしまった」
「チームにはすでに謝ったんだ。彼らはいつものように完璧な仕事をしてくれているからね」
MotoGPのカレンダーにおいて1周が長く曲がりくねったシルバーストンではタイヤに大きな負荷がかかるため、コンパウンドの選択が重要となる。バニャイヤ他のライダー同様、より安全なミディアムを選択したが、どのタイヤを選んでも妥協の産物だと感じていたという。
「正しいフロントタイヤがなかったんだ。気温がハードタイヤで走ることを許してくれないからだ」
「ミディアムは奇妙だったけど、ソフトは2周で終わってしまうから良い選択肢がなかったんだ」
「ミディアムの選択は正しかったと思うけど、あの瞬間ターン3からの立ち上がりで速すぎたんだ。ターン4への進入が時速3km速かった。エイペックスに近づきすぎてしまい、コントロールを失ってしまったんだ」
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