バニャイヤ、今季7勝目に「最高の週末だ。マルティン相手は簡単じゃないからなおさらね」

　MotoGP第11戦オーストリアGPの決勝レースでは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが勝利。レースを振り返り、序盤から先頭に立つことを戦略としていたと語った。

　バニャイヤは決勝レースを2番グリッドからスタートすると、2周目に早くもホルヘ・マルティン（プラマック）から先頭を奪い、レースの流れを握った。

　中盤まではマルティンとの鍔迫り合いが続いたが、そこからバニャイヤはライバルを引き離し、最終的に約2秒のギャップを築いてフィニッシュ。今シーズン7勝目を上げ、タイトル争いで5ポイントのリードを獲得した。

　バニャイヤはレッドブルリンクでの勝利を大いに喜んでいたが、マルティンを相手に、簡単な勝利ではなかったと明かした。

「最高の週末だったよ。それ以上言うことはない」とバニャイヤはDAZNに語った。

「今週末、チームは完璧な仕事をしてくれた。僕らはまた勝利できたし、とても嬉しい。なんといっても今日は楽な1日じゃなかったからね」

「ホルヘはとても速かった。僕は1周ずつ、ちょっとずつ良いラップを刻もうとしていて、なんとか開いたギャップに終盤助けられた。リヤタイヤが厳しくてそれ以上速くするのが大変だったから、かなり複雑な状況だった」

「ここ（オーストリア）で勝つのは、僕にとって何時でも重要なことだ。このサーキットは僕にとても合っているんだ。バイクもすごく合っているから、そういった状況では最大限の力を発揮しなくちゃいけない。そして、僕はそれをやり遂げた。だからすごく嬉しんだ」

　そしてバニャイヤは、スプリントレースと同じく、決勝レースでも序盤に先頭に立つことを戦略として重視していたと続けた。

「戦略はできるだけ早く先頭に立ってリードするというものだった。ここでは常にフロントタイヤの温度と内圧に問題を抱えるからね。昨日は少し涼しくなったけど、他のライダーの後ろにいると熱くなりすぎるんだ」

「だから先頭に立っていることが重要だった。僕には勝てるペースはあると分かっていたから、先頭に立つために何でもやったよ」

　なお次戦は2週間後のアラゴンGPとなるが、バニャイヤはここでもマルティン、そしてマルク・マルケス（グレシーニ）とチームメイトのエネア・バスティアニーニらが主なライバルになってくるだろうと予想した。