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接触したらペナルティじゃないのかよ! MotoGPフランスGPスプリントでの一貫性のない裁定に不満噴出、一部ライダーは半ば呆れ気味?

フランチェスコ・バニャイヤは、スチュワードの裁定に関する懸念が解消されていなかったため、MotoGPフランスGPのスプリントではペナルティを恐れてマルク・マルケスとバトルするのが「怖かった」という。

Marc Marquez, Repsol Honda Team, Francesco Bagnaia, Ducati Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ル・マンのブガッティサーキットで開催されているMotoGPフランスGP。ポイントリーダーであるフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は土曜日に行なわれたスプリントレースを3位でフィニッシュしたが、彼はスチュワードに対する懸念が晴れなかったため、会心のレースができなかったと考えているようだ。

 今回のスプリントレースでバニャイヤは、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)と激しいバトルを展開した。その中でマルケスは、ダンロップシケインでバニャイヤとわずかに接触しながらも果敢にオーバーテイクするという場面もあった。

 その後バニャイヤは10周目に再びマルケスの前に出ることになるが、彼は今季のスチュワードに対する懸念から、ペナルティを受けることを恐れていたという。

「レース後、僕は彼(マルケス)と『レースは常にこうでないといけない。アグレッシブな戦いをして、なおかつそれが許されないといけないし、ペナルティを恐れるような状況じゃいけないよね』という話をした。正直、彼の後ろにいるのは怖かった」

 バニャイヤはスプリントレースをそう振り返る。

「僕には2回チャンスがあったけど、その時『行くのか、行かないのか』と自問していた。というのも、昨日(スチュワードとのミーティングで)話したように、接触してしまうとポジションをひとつ落とさないといけないからだ。そこには気を付けていた」

■ライダーとスチュワードの話し合いは無駄だった?

 バニャイヤが言及したように、金曜日の安全委員会ではFIMのチーフスチュワードであるフレディ・スペンサーがライダーたちと話し合いを行なった。これは開幕戦ポルトガルGPでの裁定が物議をかもしたことを受けてのものだったが、スペンサーは追い抜き時の接触や一方が不利になるような接触は罰則の対象になることを明確に示したとされている。

 しかし、今回のスプリントレースでは数多くの接触があったにもかかわらず、ペナルティにならないケースが多々あったため、この一貫性のなさがライダーたちの反感を買っているようだ。

 VR46のルカ・マリーニはミーティングが時間の無駄だったとして、次のように述べた。

「今日のレースディレクションには本当に腹が立っている。昨日(罰則の対象となる行為について)あんなに言っていたのに、本当に不思議なんだ」

「彼らは、ヘレス(前戦スペインGP)でのペッコ(バニャイヤ)が(オーバーテイク中の接触で)ポジションをひとつ落としたのは正しいことだと言っていた。なのに、今日はなぜ同じルールが適用されない? ビンダー(ブラッド・ビンダー/KTM)は僕を押し出したし、マルケスもペッコを抜いた時に接触している」

「だから一貫性がない。不思議なことだ。僕は安全委員会の最後に『つまり今の線引きとしては、接触によってポジションを上げたら、そのライダーは1ポジション落とされる、ということなのか?』と尋ねたんだ」

「そしたら彼らはイエスと言った。そういった明確なエピソードがあるのに、今日は適用されなかった。ビンダーが1ポジション落とされていれば、僕は2位という正しいポジションにいられたはずだと思うと腹が立つよ」

「僕にとって、これはライダー同士でどうこうという問題ではない。ひとつの決定に関して、シーズンを通して同じラインを維持してほしいということだ」

■エスパルガロ「もうスチュワードについて質問しないでくれ」

 不満をあらわにしているライダーは彼らだけではない。アプリリアのアレイシ・エスパルガロも、これ以上スチュワードの一貫性のなさを議論しても「意味がない」と憤慨しており、メディアに対してスチュワードに関する質問をしないようにと述べた。

「スチュワードに関してはこれ以上話したくない。意味がない」

「今日からバレンシア(最終戦)まで、僕はそれに答えないので質問しないでくれ。何の意味もないし、何かが変わるわけでもない」

「僕はできるだけ楽しみ、クリーンなライダーであろうとする。僕が誰かと接触して彼らがペナルティを与えたいなら、そうなるだけだ」

「ヘレスと同じようなアクションを何度か見たが、今回は何の対応もなかった。僕からはそれだけだ」

 マルケスも、今季ペナルティを科された事例は自身がミゲル・オリベイラ(RNF)に追突した一件以外はレーシングアクシデントだとして、不満を口にした。

「これは愚かなことだ」

「スチュワードが安全委員会に来てくれたのはありがたかったし、感謝している」

「15人のライダーにそれぞれの意見があった。僕が言ったのは、今年起こったことは全てレーシングインシデントであり、僕が大きなミスを犯したあの一件だけペナルティを与えられるべきだった、ということだ」

「彼らはもっとペナルティを与えて、色々警告を与えようとしているけど、もしペナルティが増えるのなら、僕たちはこれについてもっと議論することになるだろう」

「これはMotoGPなんだ。小さな接触もあるし、それが避けられないこともあるのがMotoGPだ。ライダーだって譲りたくないし、スペースを与えたくない時もある」

「僕がポルティマオでやったような大きなミスはペナルティを与えるべきだ。でもそれ以外に関しては、ファンもそういったショーを見たいと思っている」

「もっと状況が厳しくなっていくのなら、オーバーテイクは難しくなるだろう。僕はMotoGPで11年目になるけど、デビュー当時は……あの頃は少し極端過ぎるけど、(現在との)中間が必要だ」

 
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